タイトルでご察しいただけるように『赤ずきん』を舞台とした作品です。狼と赤ずきんの出会いのシーンは周りの情景だけでなく、森や食べ物の匂い、更には狼の雄雄しい匂いまで伝わってくる作品でした。出てくるキャラクターが個性的なのでそれぞれに色んな背景があるのではないかと妄想も膨らみます。起承転結がきれいにまとめられており、とても読みやすい印象をうけました。狼さんに頭ポンポンされたい！

風景描写やそれぞれの心情が美しい文章で描かれ、大人なエロスを感じることができる作品です。音楽のように美しく流れる文章が魅力的！　読了後、短編作品にもかかわらず長編を読み切ったような満足感を得ることができました。必ず「読んで良かった！」と思えるのと同時に、著者「皇海宮乃」さんの作品をもっと読みたいと思うこと間違いなしです。

担当者も驚き！インパクト抜群の『浦島太郎』と『人魚姫』の２つの作品が舞台です。他の作品にはなかった切り口で興味がわくのはもちろんのこと、読み進めていくうちに作品の世界観にどんどんと引き込まれていきました。作品を読み終えたあとのニヤッとするオチが見事！

直接的なエロティック描写は少ないものの、終始エロスが垣間見える作品です。最初から最後まで高飛車でかわいげのないヒロインがいっそ清々しく思えます。まさか、こうなるなんて…?!一度読み終えた後にもう一度読み返したくなる作品でした。また、他の作品にはない作風のためとても印象深く忘れられない作品の１つです。

タイトルがとても秀逸で目を惹きますが、中身もタイトルでの期待を裏切らないほど『白雪姫』が法律にうるさい女の子です。白雪姫の台詞がヒロインとは思えないほど淡々としており、思わず口で唱えたくなります。ツンデレなヒロインに魅了され、読み手側も思わず王子様になった気分になること間違いなし！

『金の斧』が舞台となった…と言いきれないほど、原作に囚われず起承転結が綺麗にまとまり読みやすい作品です。神様（？）が登場シーンからサディスティックでエロティックな描写がとてもセクシーでたまりません。甘くてエロスな短編をお楽しみください！

性悪赤ずきん♂×優しいオオカミ♀の作品です。性悪赤ずきんの一言一言にエロスを感じることができました。ティーンズラブ小説を読みなれていない人でもテンポよく読める作品です。終盤の赤ずきん「性悪」らしい言葉に女心をくすぐられます！

『白雪姫』のその後が舞台となった作品です。「鏡がかっこいい…」ただその一言に尽きます！白雪姫のその後というイメージをいい意味で期待を裏切られました。最後に記されている王様のショートストーリーにクスリとすること間違いなしです。

冒頭からエロスの連続！『ヘンゼルとグレーテル』のハンス×グレーテルの兄妹の禁断の愛が舞台の作品です。ハンスの愛ゆえの束縛が『鎖』という形で表現されており、サディスティックな表情が見え隠れしています。兄妹の垣根をこえ、最後に報われる二人の想いに本当によかった…と思わせる素敵なお話でした。

エロティックなシーンにボリュームを割かれた作品ですが、それだけではなくヒロインの感情や男性２人の背景もしっかりと描かれております。３Pというハードなエロスかと思いきや、２人の男性の違ったエロスを楽しむことができる１作で２度美味しい作品でした。

ヒロインがあの手この手で”アリさん”を振り返らせようと努力する姿が健気で応援したくなる作品でした。ヒロインとアリさんそれぞれの目線で描かれているため、それぞれの思いをわかりやすくくみ取ることができます。真面目で奥手なアリさんが最後に愛おしさゆえの…？！　可愛さとエロティックを兼ね備えた短編です！