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第11話 淫らな添い寝

「――で、やっぱりこうなるんですね? はぁ……」 「いつもの事だろう? ふあぁぁぁ……、ん」  輝宮の遅い朝食を作り、それを綺麗に平らげて貰った後に要求されたのは、付き合っていた頃の、いつものアレだった。  輝宮の住んでいたアパート、出掛けた先の公園、可能な場所なら必ず彼の頭をこうやって膝の上に乗せ、柚奈は膝枕をしてやっていた。  きっかけは、とある公園でお昼を食べた後、徹夜明けで眠そうにしていた輝宮を見かねての柚奈からの提案だったはず。その最初の一回で柚奈の膝枕がどんなに気持ち良いのか、輝宮は彼女の柔らかな感触と共に味を占めてしまったのだ。  柚奈自身も、輝宮に膝枕をしてやる事に抵抗はなく、むしろ、無防備な彼の寝顔を見られる特権や、二人でそうしていられる時間を好んでいた……。今も。   「ん……。柚奈」 「――っ」  膝に顔を乗せ、前を向いて眠りに入ったかと思えば、輝宮はくるりと向きを変えて柚奈を見上げてきた。……眠そうな雰囲気なのに、蕩けるような、甘く優しい笑みを浮かべて。  あの頃と同じ、……それ以上。輝宮の眼差しから伝わってくる想いが柚奈の心へと絡みつき、抑えきれない熱となってじんわりと疼きを生み出していく。 「柚奈……」 「は、早く、寝てくださいっ! 今の私は膝枕係なんですから、そうじゃないのなら」 「いや、相変わらずこの枕は寝心地が良いが……、今日は別の仕様に変える事にした」 「え? ――きゃっ!」  ニヤリと意味深に笑った男の声に疑問を返すと、柚奈の身体はどさりとコーナー型になっているソファーのまっすぐとした部分に倒れ込み、いや、そうなるように押し倒されてしまった。輝宮の両足や腰、脇の下にぬくもりが絡まされてくる。  左手の指の間に彼の硬いしっかりとした男性らしい感触の指が絡みつき、ぎゅっと握り込まれた。 「寝ようと思ったが、……遊びたくなった」 「んっ! ちょっ、かが、……んっ、んっ、……やめ、……ひぁ、ぁんっ!」    首筋にちゅっと吸い付いた唇の意地悪な感触。  輝宮の左手がブラウスとスカートの隙間からするりと忍び込み、胸からお腹のラインを焦らすように擦ってくる。 「やぁぁ……っ、ハァ、……ぁっ、ハァ、……だ、め、っ、……ちゃんと、……寝て、……くだ、さぃっ」 「美味い飯を食った後は、……んっ、……今度は甘いデザートが欲しくなる。そういうものだろう? お前だって、……ほら、直接しゃぶってほしそうに乳首を硬くして……、それから……、下の方はじんわり濡れ始めてる。……本当に、身体だけは素直に懐いてくるな」 「んっ、……んんぅっ、……や、ぁ、……私、は、デザート、じゃ、……んんっ! やっ、……せん、ぱ、……ハ、ァ、……ひゃ、……ぁあ、ぅっ、……ぁあんっ、やぁあっ」  まだ昼にもなっていない時間帯に、カーテンが全開になって明るい日差しが差し込んでいるこの状況で、こんな淫らな事をしていいわけがない。  たとえ……、服と下着を捲り上げられてぷっくりと尖っている乳首を吸われ、舐めしゃぶられる行為が堪らなく気持ち悦くても、輝宮の指にグチュグチュと蜜口の中の弱い部分を執拗に弄られて硬い感触をきゅぅきゅぅと貪欲に締め付けていても……。   (駄目……っ。この人のペースに巻き込まれちゃ、……この人とのエッチに溺れて、流され、ちゃ……っ)  火照っていく肌の熱と、早くひとつに溶け合いたいと素直に訴えてくる身体。  恥じらっていた桃色の突起がついには濃紅へと染まり、ちゅぅうううっと乱暴に吸い上げられた瞬間、指の愛撫によってただの柔らかな肉から蕩肉へと変わっていた膣内にもグチュリ! と、抉りまわすような強い刺激が与えられた。  声を抑えきれずに甲高く可愛い声で啼いた柚奈を、輝宮がスカート越しの柔らかな太腿に猛る膨らみを擦り付けながらじっくりと観察し、最後に唇を塞いでくる。 「んぅぅうっ、……は、ぁ、輝、……宮、……ハァ、……ぁんっ、ぁっ、あぁっ……イッちゃ、……も、もうっ、触っちゃ、……んんっ!!」 「……んっ、……ハァ、……この程度で、俺を拒めるわけがないと、この前にも教えておいただろう? お前はどんな時でも俺に応えてくれる、……淫乱で可愛い弱小の子兎だと。……はぁ、柚奈……、ちゅっ、……今はゴムを取りに行ける余裕がない。だから」  手作りのエピピラフで補充した体力のお陰なのか、それとも、柚奈に対する愛情大爆発の常時溢れ出しまくりの泉を体内の奥に持っているからなのか……。  愛しい子兎を早く喰らいたくて堪らない欲情の目で輝宮は柚奈の身体を抱き起こし、彼女が抵抗出来ない状態でくったりしているのを利用し、まずはスカートに手をかけ、そして……。 【SIDE:輝宮弓弦】 「い、いやぁっ!! は、放し、放してくださっ、やぁぁっ、輝宮せんぱ、――ぁあっ!!」 「誰も、……いないん、だか、ら、……ハァ、……イイ、だろう? ちゅっ、……んっ、……んっ、んっ! はぁ、凄いな。お前のいやらしいココが、……早く挿れてほしいのか、……ハァ、涎を、……垂らしまくって、……ちゅっ、本当に素直だな、この身体は」 「んんっ、……うぅ、ぅぅうっ、……ひ、ぁぁ、こんな、……こんな、……やぁぁっ、恥ずかしいっ、やめっ、……ひゃうぅっ」  ブラウスをはだけさせた格好の柚奈を背後から捉え、輝宮はカーテンで夜の世界を作る事もせずに大胆な行動に出ていた。  服からはみ出している柚奈の育ちすぎた膨らみを左手に鷲掴み、堪え切れずにガクガクと揺れている下腹部の……、女の大事な性器をグチュグチュ卑猥な音を響かせながらゆっくりと擦りつけているその、上。物欲しそうに硬くなっているクリトリスを右手の指でグニグニと押し潰し、輝宮は愛しい子兎の耳に欲情の熱い吐息と、彼女の羞恥をもっと高めてやるように意地悪な事ばかりを囁いている。  本当は、すぐにでも避妊具をつけて柚奈の中に入りたかった。  だが、彼女を脅迫し、強引に繋ぎ止めている彼にも、……譲れない信条というものがある。  柚奈を妊娠させる為の第一の、一番重要な条件は、彼女がもう一度この愛を受け入れ、望んで中に射精()させてくれる事。そして、もうひとつは、柚奈と結婚、もしくは、婚約状態の環境を作り上げたその時。柚奈が安心して子を宿せるように、輝宮なりに考えている事だった。だからこそ、寝室にある避妊具を取りに行く余裕がなかった彼は、柚奈の大切な場所に硬くなっている熱の塊を擦りつけ、一度射精()そうとしているのだった。  ……愛しい子兎からすれば、朝っぱらから盛ってくるなと怒りたいところだろうが。 「ぁ、ぁあっ、ァんっ、……ハァ、ハァ、……や、ぁぁ、熱、ぃぃ、……は、ぁ、……ぁうっ、……だめぇっ、動かす、の、だ、……めぇっ、……やっ、ぁっあぁあっ」 「はぁ……ッ、……お前の可愛い場所は、一思いに奥まで突き入れてくれと、……くっ、おねだりしているようだが、なっ。……ハァ、……ハァっ、……ちゅっ、ちゅくっ」 「ひあぁっ、やぁっ、耳っ、……ぁ、あぁんっ、やっ、はぁぅっ」 「お前の愛液でべっとりと汚されて……、はぁ、お前ばかり気持ち悦くなって……、俺だけが生殺しだな。……あぁ、柚奈、……柚奈っ、柚奈、ちゅっ」  後ろから腰を突き上げて濡れ濡れの秘部を擦りつけ、柚奈の股の間から顔を出す長く太い一物。輝宮は恥ずかしすぎて逃げたいと望んだ柚奈が前に出ようとすると、すかさずその女らしい身体を自分の方に力づくで引き戻し、雄の(さが)を剥き出しにして、犯すようにその腰や手を少々乱暴に動かし始めた。  突然姿を消された。連絡先さえわからず、何年も、何年も、この女を求めて飢えていた……。 「はぁ、……はぁっ、……あぁ、くぅっ、……ハァッ、柚奈、……柚奈っ、……逃げないで、くれ……っ。……ハァ、……う、ぐぅっ、……逃げる、なっ。……お前、だけ、だ。……あぁ、柚奈っ、……柚奈っ、俺の」 「んんぅっ!! ふ、ぅぅっ、ぁあ、……んっ、ンぅっ!! ……輝宮、せん、……ぱ、ぁああっ!!」 「くぅぅっ!! はぁ、はぁ、……はぁ、はぁ、……っ、あぁっ、……ハァ、……ハァ、ハァッ!! 今日、から、……ここが、お前の、家、だっ。……くっ、……二度と嘘が吐けないように、……本当の事しか言えないように……、はぁ、……躾けて、やるっ」 「んぁあっ、……はぁ、ハァ、……あぁっ、やぁあっ、せんぱ、せんぱっ」 「柚奈――っ!!」  今までに何度聞いても答えなかった、あの時の別れの理由。  二人の仲を引き裂く要素など、もうどこにもないというのに……、それでも自分を受け入れないと言い張る女。……彼女が抱えているものが何なのか、あの頃、引っ越しの前に何があったのか……。それはもう調べ始めている。   「はぁ、はぁ……、せん、ぱ、ぃ」  輝宮の白濁によって汚された腹や太腿。  誰よりも色艶のある、輝宮が何よりも欲してやまない女の気だるげな顔。  少しだけ開いて疲れきったように息をしている柚奈の唇を()みながら、輝宮は愛おしい、愛おしい、お前だけが欲しいと、囁くその名に願いを込め、口腔に舌を潜り込ませる。 「んっ……、んぅ、……はぁ、……はぁ」  嫌悪の情など微塵もない女の顔。  強引に淫らな事を強いられても、柚奈の心が輝宮を求めている限り、それは心地良い快楽へと変わってゆく。だが、昔とは違う点がひとつある。  ……愛している。けれど、その胸に抱えている事情故に、自分自身を戒めている、痛みを宿した顔。 「柚奈……、少し待っていろ。準備をしてくる」 「ん、……せん、……ぱぃ」  聞いても無駄なら、自分の調べが済むまでにすべき事をしておけばいいだけだ。 (柚奈……。お前の心が、いや、頭で考えて決めた下らない壁は、すぐに消し去ってやる……。理性よりも、俺の事を愛する感情が今以上に高まり、俺を求めずにはいられない程の渇きと飢えを覚えれば……)  柚奈の頬から首筋にかけて艶めかしく右手を滑らせた輝宮がソファーを離れ、寝室に向かう途中。……――彼の顔には、一度見失った獲物を今度こそ喰らい尽くそうとする、支配者の妖しい笑みが浮かんでいた。    
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