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第8話 執着と溺愛の交わり

「あっ、……ぁぁああっ、……んんぅっ!! せん、ぱ、ぃっ」 「入り口も……、奥も、……ハァッ、おねだりの蜜でベットリだな。……くっ、ほら、やっぱり欲しがってたんじゃないか。挿れただけでもヤバイんだろう?」 「んんっ!! ……はぁ、はぁ、……熱、ぃ、……あぁっ、やぁぁっ、……ァッアッ、……やめ、……せん、ぱ、……ぁ、……んっんっ!!」  駐車場に着いてすぐ、輝宮はネクタイを緩め、しゅるりとシャツから抜き去ると、今度は前をはだけてからズボンのベルトに手をかけても、見入る事しか出来なかった自分。  柚奈を求めて昂ぶる勇ましい雄竿が顔を出し、彼が二、三度それを扱いてからヒクついている彼女の蜜口にそれをあてがい、一気にずぶりと貫いてきた。  何年も男と無縁であった為か、柚奈の中は処女程ではないが、初めての瞬間と同じくらいに輝宮の男らしい一物に慄き、力強く肉を擦り上げ最奥まで攻め込んできた逞しさに悲鳴をあげた。同時に、……あぁ、この感触が、熱が欲しかったのだと、本能的に悟った柚奈。  自分から別れを押し付けておきながら……、何度、輝宮の事を思い出しては淫らな自慰行為で疼く心と身体を誤魔化した事だろうか。  けれど、彼に謝ってその腕の中に戻る事だけは考えられなかった。   「はぁ、……ァアッ、……輝、宮、……せん、ぱぃ、……んんぅっ! ぁあんっ……やっ、だめぇっ、……んっ、んっ! こん、なっ、ぁあっ、ぁぁ……っ、最初、からっ」 「嬉しいんだろう? はっ、……何年も、俺だけを待ってたって、……はぁ、くぅぅっ、……この、エロい我儘な締め付け方、で、……お前の本心なんか、ハァ、……ぁ、くぅっ、……お見通し、だっ」 「ぁっ、ぁあぅっ……、ぁんっ、……はぁ、は、ぁぅ、……せんぱ、かが、……みや、……んっんっ!! お、おねが、ゆっ、く、……りっ、ぁああっ!」  助手席のシートで愛らしく悶えている柚奈の懇願を無視し、輝宮は飢えに飢えた獣のような本性を剥き出しにして、長年追い求めてきた雌の蕩肉を堪らないと言いたげに激しく擦り付けてくる。腰を絶えず動かしながら中を犯し、柚奈の目を欲情と執着の眼差しで見つめながら舌を差し出させ、噛みつくように吸い上げ、口内に押し入っていく。 「んっ、……んんぅっ、……ハ、ァ、……ん、……ぁ、……ふ、ぅぅっ、んんっ」 「やはり、口よりも互いを繋げた方が話が早いな。……ハァ、……柚奈、……あぁ、イイ、……ッ、……はぁ、はぁっ、……!! また、俺が……、この、我儘な、お前の、……中、をっ、……くぅぅっ! たっぷり、……ハ、ァッ、……ほぐして、……あぁっ、柚奈っ、……はぁ、ゆ、なっ、……俺の、可愛い、はぁ、はぁ、……可愛い、柚奈。……ンッ、……はぁ、……目、閉じるな、って、あの頃にも注意しただろう? ん? ほら、ちゃんと俺を見ろ。最後までやれば、……もう、逃げられない。まだ俺の事が好きだって気付く」 「んっ、い、いやっ……、んんぅっっ! ……ん、……ん、ぁ、……ぁあんっ! やぁぁっ、あ、あの頃、より、……ぁんっ、ひ、……アァッ、……おっきぃっ、やぁあっ、だめぇっ」 「安心しろ。あれから誰も抱いてない。……俺を捨てた酷い女の事ばっかり考えて……、捜せない事にまた腹を立てて……、相当辛い思いをさせられた。身体も、心もな」  切ない囁きに胸をときめかせた次の瞬間、輝宮の指が柚奈のぷっくりと可愛く存在を主張していたクリトリスを摘み、グチュグチュといやらしい蜜音を漏らしながら腰を押しまわす。  雌を犯す淫らな欲望にしゃぶりつく女襞がダラダラと涎を垂らし、彼を奥へと誘い込んでしまう。……これは無理矢理の行為じゃない。お互いに同意なのだと、そう突きつけられているかのように。  助手席のシートがガタガタと震え、輝宮が柚奈の白い美味そうな首筋に吸い付いては支配の証を刻んでいく。広く逞しい背中にしがみつきながら、柚奈はその肩越しで感じるままに快楽を貪り、甘い声で輝宮の熱に応えつづける。  その最中の事だった。柚奈は彼の肩越しに見た視界の中に、……呆然と立ち尽くしているサラリーマン風の若い男性の姿を見つけてしまった。  柚奈と同じ歳、くらいだろうか。会社帰りらしきその姿でこっちを……、輝宮に犯されている光景を、喉をごくりと鳴らしながら食い入るように見ている。 「せ、せんぱっ、……んっ、ぁああっ、……ハァッ、……ぁんっ、……やぁぁっ、だ、誰か、そこに、い、いるん、ですっ。……だか、らっ、やめ、……んんぅっ!! んっんっ、ふっ」 「どうでもいい。俺以外の奴なんか見るな……。ハァ、……柚奈、柚奈っ、……他の事を考えるな、ほら、俺を見ろ。……んっ、……ふ、……んんぅっ、……もっといじめられたいのか? そうだな。このくらいじゃ、俺の本気なんか一ミリも伝わるわけがないか。お前が理性を吹っ飛ばすくらいに激しく犯してやらないと……、まだ、本音が出てこないからな」 「や、やぁっ、ほ、本当に、車の外、ぁんっ……、にぃっ、……せんぱっ、……ひ、ぁぁ、駄目っ、……だめっ、……もうっ、動かない、で、……ひゃぁうっ、ぁんっあんっ、ぁああっ!!」  ぐっぷりと柚奈の奥底まで猛る雄竿を埋め込み、話を聞いてくれない輝宮がじゅぶりじゅぶりと蕩肉を掻きまわし、子宮口を狙ってずんっずんっ! と、執拗に突き上げてくる。  柚奈にはどうする事も出来ず、輝宮の向こうに見えている……、ズボンの股間部分を膨らませ始めている男性から目を逸らし、横を向いて極力淫らな声を抑える事しか出来なかった。  だが、切羽詰まったイキそうな顔をした輝宮に正面を向かされ唇を塞がれると、舌同士をくちゅくちゅと絡ませられ、命令が落ちてくる。 「声を出せ。……ハァ、……我慢なんかしたら、もっといじめてやる。……はぁ、柚奈、……柚奈、……愛してる、……ずっと、ずっと、……あぁっ、くっ、……そろそろ、……イク、ぞ」  確かに輝宮の与えてくる快楽の凄まじさには勝てそうもない。  だがしかし!! 赤の他人に視姦プレイされながらイクなんて、絶対に嫌だ!!   柚奈は崩壊しそうになっている理性を殴りつけ、勇気ある行動に飛び出した。  それすなわち、今にも絶頂を迎えそうになっている男の額への強烈な捨て身の頭突きである。 「ぐっ!!」 「痛っ!!」  柚奈にも予想以上の痛さだった頭突きの威力は、輝宮にとっても性急な腰の動きを止める程度には、地味にダメージがあったのだろう。  彼は欲情を抱いた獣の気配に怒りを滾らせ、大魔王急に低い声で言った。 「なんのつもりだ……っ。あれか?SMプレイにでも切り替えてほしいのか? お前はっ」 「違います!! あっち!! あっち!! 誰かに見られてるんですって!!」 「……はぁ、別に誰に見られようが……、あぁ、あれは同僚の奴だな。外科部門では期待の星だとか何とか言われてる奴だ。――気にする必要はないな。続けよう」 「馬鹿ですか!!!!!!! あ、あんなっ、だ、誰かに見られて、なんてっ」 「じゃあ、この状態をどうする? ……俺のを奥まで銜え込んで、……はぁ、……ぁ、……くっ、……早く射精()せと我儘を言って急かしているのは誰だ? ん?」  腰を悩ましく動かされ、輝宮の意地悪な舌が柚奈の耳の中をクチュクチュと擽ってくる。  柚奈だって、もう耐えられそうにない。彼の生々しい雄の逞しさを感じさせられながら中がきゅんきゅんしてしまっているのだから。……しかし、前方にはいまだにその場を、って、あれ?  柚奈が輝宮の意地悪な愛撫に可愛い声を漏らしている間に、例の外科部門期待の星はどこかに行ってしまったらしい。見える範囲には、どこにもいない。  と、同時に、輝宮がすかさず柚奈の奥を艶めかしく強引に突き上げ始めた。 「ぁんっ、ぁあっ……やぁ、……だ、めっ、……ぁんっあぁんっ、あ、……ふ、やぁあっ」 「邪魔者は退散したからもういいだろう? はぁ、柚奈っ、……柚奈っ、あぁ、……ぅ、ぁっ、……はっ、……あぁっ、……もう、逃がしは、しなぃっ」 「せん、ぱ……、ぁんっ、あぁああっ、……ハァ、ハァ、……やっ、ちょっ、ちょっと待ってくださいっ!! ご、ゴムはっ」 「安心しろ。……くっ、装着済みだ。俺が一度でも避妊を怠った事があったか?」  そうでしたね!! どんなに意地悪で俺様な言動を繰り返し、中に射精()してやるとか言っても、輝宮は必ず避妊をしてくれるのだ。 (うぅっ!! それなのに、いつも中で射精() してるみたいな言動が多いせいで、なんていうんだっけ……。あぁ、そうだそうだ! 耳で孕む的な気にさせられっぱなしだった!!)  なんという歩く十八禁な男だろうか!!  それを思い出した柚奈は、横暴な支配的君主様のゾクゾクと心臓に悪い低い吐息を耳にしながら、……また、自分が彼にどれだけ大事にされていたかを実感してしまう。  どんなに溺愛し執着していても、無責任に射精()して妊娠させるような真似はしない。  愛情のゲージが振り切れても、激しく怒っても……、絶対に。  俺様的な最低最悪の相手なのに、大切な部分ではとても律儀な人。  輝宮はまたもや絆されかけている柚奈の秘部の中心から一番奥に向かって絶頂に達しそうになっている雄竿を凄まじい勢いで突き上げ、――そして。 「くぅぅっ……!! ぅっぁあっ、……柚奈っ、柚奈……っ!! 俺の、柚、……くぁっ、――ッ!!!!!!!!!!」  決してその先には行けない、柚奈の子宮口に太い亀頭を力いっぱいに抉りつけ、輝宮はゴムの中で大量に白濁をぶちまけた。  叫びそうになった柚奈の唇を深く塞ぎ、ゆっくりと何度も腰を揺さぶって余韻を味わっている。 「……んっ、……はぁ、……はぁ、……はぁ。……久しぶりに見れたな」 「はぁ、はぁ……。え?」 「俺に中でイカされて、堪らなく可愛い顔でぐったりしてるところをだ」 「……み、見ないでくださいっ」 「いや、ガン見して、絶対に忘れないよう記憶してやる。……あぁ、そうだ。せっかくだからこの顔も撮影しておくか」 「き、鬼畜大魔王~~~っ!!」  また脅迫材料が増やされてしまう!!  中にまだ彼がいる事さえ忘れ、柚奈はズボンのポケットからスマホを取り出そうとしている輝宮に掴みかかったが……。生憎と、距離感が近すぎた。色々と。   「撮っちゃ、だ、――んんぅうううっ!!」 「ンッ……、キスの誘いか? 積極的じゃないか。ほら……、んっ、んっ……、はぁ、柚奈。もう一回シたら、俺の部屋に行こうな。身体と……」 「ぁんっ」  一瞬だけ中でずんっと奥を突き上げた輝宮のまだ萎えていない熱塊。  その動きだけでも敏感なイッたばかりの柚奈の蜜壺はきゅぅうううんっと彼の存在に反応してしまい、バタリと後ろに倒れこんでしまう。あぁ……、輝宮に従順なこの身体の不甲斐なさっ。彼はそんな自分の情けなさに心の中で嘆いている柚奈の顔に愛情の籠ったキスを繰り返し、唇に触れてから耳元に濡れた声を注ぎ込んだ。 「今度は、心の方を素直にしてやろうな……。お前は俺の事が嫌いなんかじゃない。むしろ、俺の事を愛しているからこそ、……何かに怯えているんだろう? 絶対に、吐かせてやる」  長い、長い、尋問のはじまり。  今度こそ、輝宮は柚奈を逃がさずに丸裸の状態まで攻めて白状させる気だ。  彼女の抱いている負い目を、彼にとって余計な諸々を全部溶かしつくして……、ずっと望んできた幸福を手に入れる為に。  だが、やはり言うわけにはいかない。あの時の事は、別れを決意する原因となった事情を打ち明ける事は、彼自身を傷付ける事になってしまうから……。
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