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思いのほか聞き分けのいい態度に内心拍子抜けしたものの、 要約安堵感に包まれた。 ―――よかった。明日朝早く行ってデータ移し替えて綺麗に書き直そう。 そう考えていると、取りに来い。と相変わらずの上目線で、 櫻木がポケットから取り出したあの企画書をヒラヒラと揺らして見せつけてきた。 「っとに・・性格悪」 若干イラッときたが、これだけの為に櫻木のマネージャーからの誘いに乗ってわざわざこの場所までやってきたのだ。 もう金輪際この人間との関係を白紙に出来るのなら、 櫻木の言動も多少目を瞑って・・・。 「―――!!」 櫻木に近づき企画書に手を伸ばした瞬間、もう片方の手で伸ばした手首を掴まれ強引に体を引っ張られた。 そのまま私の体は櫻木の膝の上に乗っかるような体勢になり、櫻木は体を逃がさないようにと背中に腕を回しグッと抱き寄せてきた。 「ちょっ!何考えてんの!?」 「お前ってホント馬鹿だな。簡単に渡すと思ったのかよ」 鼻で笑う相手の顔が目と鼻の先にあり、慌てて離れようをするも抱き締めてくる腕の力でびくともしない。 「思ってないわよ。でもこんなの卑怯じゃない」 櫻木の性格上、すんなり事が終わると思っていない。 しかしこのやり方はあまりにも横暴で狡すぎる。 「卑怯?そんなの俺には関係ねぇの。駆け引きなんていらない、食うか食われるか。どっちかだから」 そう言って櫻木はいきなり私の唇を奪ってきた。 「っ!」 あまりにも強引で無理矢理過ぎて、一瞬何のことだか理解できず目を大きく見開いたまま体固まってしまった。 しかしすぐその後生暖かいその舌が口内に滑り込んできて、 いやらしく中を舐め回してきた。 「ちょっ、ん、ぁ」 両手で突っ張ったまま相手から離れようとしてもその力は歴然で櫻木の抱き締めてくる力の前では、 どうすることもできない。
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