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「ん…っ!」 体の下に感じる柔らかい感触に目が覚めるも、ズキンと頭に激痛が走って一瞬を歪めた。 再びゆっくり目を開けて天井を見つめると、 そこは全く知らない照明があった。 ーーあれ…?ここどこだ。 痛みが少しだけ引いていくと、私はおもむろに起き上がり辺りを見渡した。 そこはシンプルな寝室らしき部屋で、 壁にはベッドのフレームに合わせた黒の額縁に入った海外のポスターが貼られている。 広いベッドに敷かれているシーツや毛布も高級感がある肌触りのいいもので、落ち着いたランプ照明や光沢のあるカーテンも明らかに高級ホテルの様な豪華さだ。 「私、何して…!?」 その時ハッと気づいたのは、 壁際についている大きな姿見に写る自分の姿だった。 何故か無防備なブラジャーとパンツの姿。 それはどう意味を表しているのか、一気に思考回路パニックになり再び強い頭痛に襲われた。 「起きたか」 ガチャと部屋の扉が開いた後、そう呟いて中に入ってきたのは、 何故か上半身裸で下にジーパンを履いた一人の男性だった。 「!!」 「んなびっくりした顔すんなよ。誰のせいでこうなったと思ってんだ」 どうやら濡れた頭をタオルで拭きながら近づいてくる姿を見ると、 シャワーでも浴びた様な口ぶりだ。 「あ、あの、ここは…」 相手が現れた途端毛布で自分の体を包んだまま、恐る恐る見知らぬ相手に声をかける。 「俺んち。お前覚えてねぇの?気楽な奴だな」 ハァ〜と深いため息をつきながら私に背を向けベッドの端に腰を下ろす男性。 しかし何故自分が相手の男性の家の寝室で下着姿なのか、どうしても理解が出来ないこの状況に、 明らかに不機嫌そうな男性へ更に追求した。 「どうして下着姿…、え?えぇ!?」 そう聞いた時、数時間前の出来事が走馬灯の様に脳裏に蘇ってきた。 一人夜道を歩いていたら車が走ってきて…。 そのまま地べたに座り込んでそのまま眠ってしまったような…。 もしかしてこの人はシラフじゃない私を無理矢理連れ去りそのままーー!! 「阿保。お前みたいなド貧乳女抱く程女に苦労してねーよ」 ありえない展開に顔を真っ赤にして慌てふためきながら見つめると、 振り向き睨むように見つめ返しべェと舌を出してそう言い放った。 「貧乳じゃないもん!失礼ね…!」 「あははは。そーやってムキになるって事は認めてるようなもんだろ、ド貧乳女」 「貧乳貧乳うるさい!!」 自分が一番気にしてるデリカシーな部分をまさか訳も分からない見知らぬ男性に弄られ笑わられ、 ついムキになってしまい声を上げてしまう私。 「とりあえず、私帰りますから!よく分からないけどありがとうございました!」 私はムッとしたままベッドから降り背を向けたままの相手に軽くお辞儀すると、 自分が着ていた服を見渡し探した。
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