46 / 72

第44話 もっと欲しいのに

「やあっ、んんっ、リク、リクっ」 「んん……、甘いよ、お前の蜜。もっと出してご覧、俺が全部舐めてやるから」 「恥ずかしいよ、リクっ」  秘処が熱くて堪らない。  彼の熱と、彼の息の熱さと、舌の熱さが、わたしから蕩け出る蜜と絡み合って、それを舐め取る彼から、凄い音がしている。 「ん……可愛い。早くここに、俺のを挿れたいな。ああ、くそっ」  じゅっと音をたてて唇全体で強く吸い付いてから、彼は舌を細く伸ばしてわたしの蜜口を突くようにして刺激する。 「やんっ、あんっ、ああっ」 「真白、こっち見ろ」  夜空を仰ぐようにして喘ぐわたしに、リクが言った。  そろそろと見下ろせば、リクは卑猥に舌をぺろぺろと動かしていた。  まるでご奉仕だ。それだけで達しそうになるわたしに、リクは笑って秘処から舌を外して、焦らすようにして内股に流れた蜜を舌から上へと、肉厚な舌でべろりと舐め取る。  その眼差しが挑発的で、わたしはぶるりと身震いをしてしまう。 「スカートを上げておけよ、お姫様。下僕はお姫様を気持ちよくさせてやるから」  彼は本当に美味しそうに花園を唇で甘噛みして、舌で細部まで蜜を掻き取る。 「あとからあとから出てくるな、この蜜。ん……真白、想像しておけよ。俺に抱かれていることを」  ああ、こんな汚い路地裏ではなく。  吏玖のようにベッドの上で、リクと愛し愛されたら。  そして彼の雄々しいそれを。  天を仰ぐほど太くて固いそれを。  切なく疼く中に勢いよく挿れて貰えたら。 「真白、真白。んん……なに考えた? 凄く溢れてる。ああ、可愛い。俺の……真白」  リクは譫言のように言いながら、秘処に唇を寄せたまま、蜜口を弄っていた指を、ぶすりとぐちゅりと、蜜壷の中に差し込んだ。そして強く弱く、早く遅く、抜き差しされる。 「あああああっ」  スカートの裾を両手で持ったまま、わたしは仰け反るようにして、頭を壁に擦りつけながら喘ぐ。  目を瞑れば、彼のそれが中に入ってきたような気になって、軽く達してしまった。 「イッたな、指だけでこうなら、俺のを挿れたらどうなるんだよ、お前。それに、こんなに絡みついて離さないこの中に挿れたら、俺、もつかな」  はは、と空笑いのような声を響かせながら、這いつくばる姿勢のリクは、壁に背をつけたわたしの片足を持ち上げて彼の肩に置くように指示して、より濃厚にそして執拗に、唇と二本に増やした指で蜜が溢れ出るところを攻めてくる。  リクはずっとわたしの顔を見ていた。  どこまでも色っぽい顔をしながらもどこか優しげに、わたしが気持ちいいと叫ぶとさらに顔を綻ばせて、これでもかという程に技巧的に、わたしのそこを愛し抜く。  一度イッたそこは、後から後からと次々に官能の波をたてて、わたしに襲い掛かる。 「あああああっ、リク、リク、またイク、イっちゃうっ」  頭がおかしくなりそうだ。  そう訴えればリクは濡れた目を細めて微笑みながら、さらに情熱的に愛撫してくる。  もう音と飛沫は恥ずかしいくらいで、それにも負けじとわたしは嬌声を上げる。 「そこ、そこっ、それ駄目、駄目っ」 「……お前の駄目は、駄目じゃないからな。んん……」 「あああああっ」  何度イっても許してくれない。  足がガクガクしても、彼が支える形でそれでも続く。 「駄目、またイク、イク――っ」  夜闇にわたしの声が響く。  貪欲なわたしは、まだリクへの欲情を抑えることが出来ず、さらに渦巻く激情を持て余して、それを快楽にすげ替えて、弾け飛ぶ。 「リク、リク――っ!!」  沸々と、滾るような激情がわたしの中に存在している。  今まで眠っていたそれが、むくりと起き上がる危険を感じながらも、享楽に耽るわたしはひりつく喉奥に潤いが欲しくてたまらなくなった。  不意に悪夢の、ロウを思い出す。  ああ、彼のようにたくさんの飲み物を飲んでみたい。  どくどくとした活脈を伝える、生きた飲み物が。 「あああああああ、駄目ぇぇぇぇぇっ」  渇望とは裏腹に、わたしから勢いよく液体が迸った。  尿とは違うそれは、何度も弧を描いてわたしから放出される。 「やあっ、やだっ、なにっ、やだ、止まらないっ」  いけない渇望をしたから罰があたったのだろうか。  わたしから水分が放出され続けて、枯れ果ててしまうのだろうか。 「泣くなよ、真白」  慰めてくれると思いきや、リクは胡座をかいた自分の膝の中にわたしを入れると、左右に大きく足を広げて、さらにひくつく秘処を指で刺激する。 「ああああ、馬鹿ぁぁぁぁっ」  気持ちいいと思えば、また何度も出てくる。  「わたし、死ぬ。死んじゃう!!」  するとリクはわたしの耳元に囁く。 「死ぬわけないだろう。これは潮。お前が俺の手で思いきりイケた証で、俺の勲章みたいなものだ。はは、派手だなあ、真白。それほど俺が欲しかったのか、うぅん?」  わたしは止まらないそれに、えぐえぐと泣きながらリクを見ると、リクが笑いながら優しくわたしの唇を塞いだ。 「どう? お前の味」  わたしがポカポカとリクを叩けば、リクが笑い、そして今度は長く唇が重なった。  舌がゆっくりと蠢き、絡み合う。  唇が離れても、リクの唇がわたしの舌を追いかけて吸い付き、いやらしくわたしの唇を舐めてくる。  そして、後ろからぎゅっと強く抱きしめた。 「はぁ……。もっとお前を感じたい……。お前が欲しい……」  彼の悲愴的な叫びは、夜の静寂に響き渡った。  
いいね
ドキドキ
胸キュン
エロい
切ない
かわいい

ともだちとシェアしよう!