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第18話
再び、イシリスの胎内に、レイベンはその指を射し入れた。
「…!…ぁ…っ」
レイベンの肩に手を着き、イシリスは堪らえようとした。
目の前に揺れるイシリスの乳房に、唇を寄せると、レイベンは強く吸い上げた。
同時に、イシリスの膝が泣く。
「ん…、ん…」
レイベンの愛撫は、イシリスの身体を熟知していた。
瞬く間に、濡れた音が馬車の中に響く。
レイベンの指が引き抜かれ、再び入り込むと、イシリスは眼前が白くなった。
その細長く、しなやかな指が自分を犯していると感じる時、イシリスは堪らなくなった。
この世で一番憎んでいる相手を、求めてしまう瞬間だった。
「あにうえ…も、う…」
母違いの、真の兄妹である前に、早く、欲しい。
「挿れて…」
その黒い瞳を覗き込めば、細められ、その唇がイシリスを誘った。
「憂いやつ…」
破られたドレスをそのままに、腰掛けたその身体に、イシリスは深く腰を落とした。
「…ぁあ…っん…」
雄を迎え入れた始まりの快楽を、イシリスは声を上げて応えた。
クロサイトとは明らかに違う、馴れた快楽がイシリスの身体を突き上げる。
「…ん…」
合わせた唇を離すと、唾液が糸を引いた。
しゃがんだ格好で、椅子に足を掛けたイシリスの細い腰を、レイベンは掴む。
自由になった重心をレイベンに預け、イシリスは上下に動いた。
結合した雄と雌をレイベンに披露する格好で、イシリスは腰をくねらせた。
蜜が溢れ、レイベンの雄を濡らし、それは同時にイシリスの中を潤していく。
「…ぁ、あ…あに、うえ…、…もっと…」
「可愛い妹よ。…なにを望む?」
「…じらさないで…」
その唇に触れながら囁くと、レイベンは、掴んでいたイシリスの腰を深く掴み直し、その腰で突き上げた。
「ぁあっ…!」
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