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第2夜 キスよりあまい(4)

「…あ…」  濃い群青色の瞳が見えた。  そこには、香島がいた。    こんな瞳をしていたことを、可憐は知らなかった。   ふと、可憐をきつく抱き寄せていた香島は、その腕を緩めた。  唇も、自由になった。 「…すみません。僕は…」  その唇が、謝罪を口にする。  可憐は、動けないでいた。 「香島さ…ぁっ」  可憐は、小さな声を上げていた。  再び、香島が抱き寄せ、可憐の目の前にその顔を寄せる。 「僕は、あなたを一人にはしない。…僕は、あなたが、欲しい…」  そう告げた唇が、可憐の唇に重なった。 「…っ!」  物静かな、穏やかな唇は、こんなにも熱かったのか。  可憐の咥内に忍び込む香島が、可憐を翻弄した。  だが、虚月のそれとは違っていた。  戸惑う可憐を、そっと導くように熱く絡んだ。  「…ん…」  息苦しくなった可憐を、そっと離し、再び深く口付ける。  「…しま、さ…」 「あなたが、好きだ」  ベッドに沈んだ可憐は、香島の与える口付けの数々をそっと受けた。  何度も口付けをしながら、香島は可憐の首筋に顔を埋める。  細い可憐の首筋に光る銀の鎖に唇を落とすと、鎖ごと可憐の肌を吸い上げると、僅かに声を上げ、押さえる可憐の手を握り、香島はそのまま指を絡めた。    華奢な可憐の指が、香島の与える愛撫に震えた。 「…ぁっ」  眉を寄せ、可憐が声を上げる。  濡れた可憐の双丘に、香島は己をそっと押し付け、そのまま可憐の胎内に挿し入れた。  ゆっくりと与えられる快楽に、可憐は溺れた。 「…ゃ、…ぁ、か、しまさ…っ」  シーツを掴み、快楽に震える可憐の指をそっと香島は掴み、口付ける。 「…ぁっ、ぁぁっ…」  香島の熱い雄を胎内に感じながら、濡れた音が部屋に響くのを可憐は聞いていた。 「ん…っ、ぃぁ…っ」  香島の指が、可憐の臍の辺りを撫でる。  幾度も頂と落を繰り返し、香島は可憐を甘く責めていく。  息を上げた香島の動きが早くなり、可憐も、腰を揺らしていた。 「だ…め…っ、ぁっ…」  止めようにも、香島の甘い責めに、可憐は反応していた。 「…ぁ…止ま…な…」  涙を溜めて嫌々と首を振る可憐に、香島は微笑んだ。 「…大丈夫。可愛いですよ」 「…っ…ぁ、ぁ…っ…」  優しく囁く香島が、激しく突き上げた。 「…ぁ、っ、ぁあああ…っ!」  香島から放たれた熱が、可憐の内側を熱く塗りつぶしていく。  濡れた声を上げながら、可憐は、意識が白く遠退くのを感じた。  そっと香島の唇が、可憐に何かを囁くのを、可憐は聞いた。  あなたを愛しています。  甘く、可憐の中に、囁きは溶けていった。
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