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1st side -Natsume-*Act.6-13☆

(萌恵の方がよっぽど大人だな……)  萌恵に依存していることに改めて気付き、ひっそりと自らを嘲る。  もしかしたら――いや、もしかしなくても、夏目の方が萌恵をより愛してしまっている。  それを認めてしまうことが、本当はとても怖かった。  夏目は萌恵を抱き締める腕を緩めた。  そして、萌恵の唇に夏目のそれを押し付けた。 「萌恵」  萌恵の名前を口にすると、萌恵は嬉しそうに満面の笑みを浮かべる。 「また、『萌恵』って言ってくれましたね?」 「うん、言った」 「もっと、呼んでくれます?」 「萌恵も呼んでくれる?」 「あなたも、名前で呼ばれるのは嬉しい?」 「うん。萌恵にならいくらでも呼ばれたい」 「――改めてお願いされると、ちょっと恥ずかしい、かも……」 「さっきまで普通に『毅弘さん』って言ってたのに?」 「それは……、流れ的に、ってゆうか……」  夏目から視線を逸らそうとしているのか、夏目の胸に額を押し当ててくる。  恥ずかしそうにされると、自分まで照れ臭さを覚えてしまう。  とはいえ、名前を呼ばせたい。  そう思った夏目は、耳元で「萌恵」と呼んでみる。  萌恵の肩がわずかにピクリと跳ね上がる。  それから観念したのか、恐る恐る顔を上げた。 「好き、毅弘さん……」  ほんのりと頬を染め、萌恵が告げてきた。  夏目の鼓動が高まる。  これがときめきってやつか、などと懐かしく思いながら、萌恵の髪を梳いた。 「俺も好きだよ。――萌恵」  多分、初めて改めて萌恵に『好き』と言った。  萌恵にとっては不意打ちだったのかもしれない。  驚いたように目を瞠り、けれども少しずつ表情を和らげていった。  心の中に温かい感情が広がる。  愛されること、愛することがこれほどまでに幸せだったなんて、長いこと忘れていた。 (萌恵が、教えてくれた)  また、愛おしさが込み上げる。  深く口付けると、萌恵もぎこちなく夏目に舌を絡ませてくる。 (萌恵が欲しい。もっと、たくさん……)  口付けを交わしながら、萌恵の下肢へと手を伸ばしてゆく。  無理をさせてはならないと頭では分かっていたが、もっと萌恵の可愛く鳴く声が聴きたかった。 「ん……っ……あぁ……っ……」  秘部に指を挿し入れ、動かすと、萌恵の身体が仰け反った。 「もっと、感じてみて?」  耳元で囁くと、萌恵が切ない溜め息を繰り返す。  たくさん鳴かせてやりたい。  夏目は欲望の赴くままに、萌恵を快楽の海へと溺れさせ続けた。 [1st Side-End]
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