5 / 5

第5話

 言いかけて、アイツがふっと息を飲んだ。 (――おかしい。いつもなら口撃してくるはずの場面……) 「せっかく手を繋いでるのに、これ以上アンタとは喧嘩したくないしね」  小さな声で呟くと、頬を赤く染めて俯いて黙り込む。  恋人らしいことをしているのを、アイツのセリフで改めて意識した。 「まぁそうだな、うん。なんか焦っちゃって」 「焦らなくてもいいよ。少しずつ、慣れていけばいいんじゃない?」  優しいアイツの言葉が、胸にじんと染みた。 「分かった。ちょっとずつ頑張る」  一気に縮まった距離に翻弄されて右往左往した、格好悪すぎる今日の俺。だけど明日からは、少しでも格好いいところを見せるべく、頑張ることを心に誓ったのだった。 おしまい
スキ!
スキ!
スキ!
スキ!
いいね
ドキドキ
胸キュン
エロい
切ない
かわいい

ともだちとシェアしよう!

この小説を読んだ人におすすめの作品

2年間待ち続けた婚約者が――幽閉!?
5
5
5
4
1
連載中/28話/53,846文字/50
2017年9月27日
苦手で嫌いなあの人がどんどん距離を狭めてきて。。。
連載中/4話/3,833文字/0
2017年9月23日
あたたかな部屋で待つ、愛しい人。
4
3
3
5
完結済/3話/4,387文字/78
2018年1月8日
きっかけはよく似た指輪と、罪の匂い。
連載中/5話/4,279文字/0
2018年1月14日
ほろ甘さに恋する気持ちをのせての番外編
1
完結済/1話/929文字/20
2018年5月31日
主人公はキャバ嬢。祖父から遺産相続したカフェの営業再開に向け孤軍奮闘する物語
連載中/5話/6,023文字/0
2018年7月15日