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いつ、意識が飛んだのかわからない。また、目が覚めた。 さっきと違うのは、視界が明るくて、自分は今どこにいるのかがわかること。 こんな部屋、知らない。来たことない。床も壁も、薄い灰色で……たぶん、コンクリート…? 「けほっ」 いっぱい叫んだから、喉が痛い。お水、飲みたい。カラカラで貼りついてるみたい。息を吸うのもちょっと辛い。 「あ、れ…」 お水なんてあるはずないよね、と思いながら部屋を見渡したら、ちょうど私の背中の方にベッドが1つ。 こんな状況なのに、普段お布団で寝ている私は初めてのベッドにちょっと感動。すごいや、まだ実は余裕なんじゃないかな、私。 そこで、やっと気づいた。 「…? ない……」 意識が飛ぶまで縛られていたはずなんだけど、手足を束ねていたロープがなくなってた。かわりに素っ裸。 ……まってまってまって。すぐに気付かなかった私も私だけど、いよいよ何されるか分からなくなってきた…。 「やっとお目覚めか」 前方からの声に、少し肩がびくついたのがわかった。もう、こんなに色々な事が起こった後じゃ、これくらいじゃ驚かない。 聞いたことはない。知らない人の声。……そもそも、あんまりお友達も知り合いもいないから知らない人の方が多いんだけど。 「ごめん、なさい」 この人にも、さっきみたいにいっぱい蹴られるのかな、叩かれるのかな…って考えたら、自然と口から出たのは謝罪の言葉だった。……すみません、のが良かったかな。 「……お前、学習能力ないのか」 「…、?」 もう視界もほやぼやで(たぶん、殴られたから)、あんまりはっきりは見えない。けど、その人の目がとっても冷たくて、さっきの男の人とは違う怖さがあって、怖い。この人の方が、怖い。 「別に構わんが。……まぁ、あれだけ叫ばされたら喉が痛いはずだろう。これを飲むがいい」 目の前にいるその人は、そう言って手に持っていたコップを渡してくれた。コップの中身はお水。……優し、い? 「あ、りがとう、ございます」 「…」 声を出すのも辛かったので、一気に飲み干した。久しぶりに感じるほどの水はやっぱり凄くおいしくて、喉はまだ痛いけど少し潤った。 「警戒心もないとは…呆れるな」 呆れる…? け、警戒心……?? 私がコップを傾けている間もこちらを見ていたその人。そんな事を呟いていたけど、なんのことかわからなかった。 「ベッドに行け」 男の人からの指示で、ベッドに座る。すごく、ふわふわだった。すごい、足が地面につかない…。 「さぁ、これで全部吐いてもらおうか」 ……あ、れ。なん、か。……っ、? 「っ、ぁ」 「即効性だがそのぶん効き目は短いんでね、手短にいくぞ」 からだ、あつ…い……。
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