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私は今、中学2年生。回りの女の子は、胸が大きくて、可愛い下着を着けている。 私は、全然胸が大きくならない。ぺったんこ。ブラジャーを着けなくても、全然平気。小学生の時から着ている、ちょっとぼろぼろのキャミソール1枚あれば、大丈夫。 「…う、」 胸は大きくない。大きくなる気配もない。でも、女の子の身体って不思議で、私は生理が始まっている。もちろん、家にナプキンなんてない。たま~に、お母さんが使ったらしい物の残りがあるけど。 「生理」って初めて知ったのは、小学校の、性についての授業の時だった。女の子には生理があって、1月に約1週間続くということ。その間、パンツにナプキンを敷いて、処置するということ。期間中は、お腹が痛くなる人もいること。その症状は、人それぞれだということ。 やだな、が印象だった。きっと他の皆もそう思ったと思う。だって、おまたから血が流れるの、誰だって嫌だと思うんだ。 「保健室…」 次の授業は体育だから、先生に言って休もう。 「…先生」 「あら、どうしたの?」 保健医の先生は、とっても優しい。ずっ…と、ここにいたいくらいに。 「えっと、生理が始まって…」 「あぁ、ナプキンね。ちょっと待っててちょうだい」 先生は私の家の事を知っているので、1回にくれるナプキンの量はたくさん。お家にないから、本当に嬉しい。 一旦トイレに行ってナプキンを着けて、次の授業は体育で、生理痛で休むという事を伝える。 窓際のベッドを選んで、もぐりこんだ。保健室のベッドはふかふかで、とっても寝心地がいい。 ツキツキ、ぐずぐず。変な痛みがあって気持ち悪い。 女の子って、やだな。 こんな時、ふと考える。 私が、もし男の子だったらって。男の子だったら、お母さんは私を叩かなかったかな? 蹴らなかったかな? お父さんも、痣になるまで殴らなかったかな……? って。 私が男の子に生まれてたら……、きっともっと強くて…涙なんて、出ないんだろな。 「っ…」 あぁ、ダメだな。今はゆっくりお休みしたいのに。泣いてたら、疲れちゃう。 女の子の痛みを腕に抱きながら、私は暫く眠れなかった。
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