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GREEN FIELDS ②

 俺はコレが言いたくなると、このゲッキンランドに来るんだ。じゃないと、俺の飼い主のおばあさんが”ハイヒン”持って、外に飛び出してしまうからだ。  《???》  ……オマエはダレだ!  俺は”かしこいインコ”のタローちゃんだ。飼い主のおばあさんが、窓を開けっ放しで散歩に行ってしまった隙を狙って時々ここに来て 「ゴチョーーないのミナさま・・」  わわ分かった!(ウルサイ) ・・・!!オマエは我らの天敵、”トリ”じゃないか!!  ナンだ今頃…… 俺が喋る葉っぱにでも見えたか  ねえねえキミ、スゴイね ニンゲンの言葉が喋れるんだ  まあな まだ話せる言葉があるぞ 「どっこいしょ はあヤレヤレ おやゴキゲンタロちゃん おまえのこしはゲンキかい」  《・・・・・》  どうだ スゲーだろう  私たち、これから遊ぼうとしてたの  ええっお嬢さん大丈夫なの?だってコイツら……  ねえ早く遊ぼうよ  安心しろ 俺は飼い主のおばあさんから与えられたモノしか食わん お前らを見たって、食いたいとも感じない  本当?心配だなあ…… 約束だよ僕らを食べないでね  俺はかしこいインコのタローちゃんだぞ  やあキミたち、コレはなんの集会?随分変わった顔ぶれだね  ある日辿り着いた野原で出会ったおかしな組み合わせに、オレは興味を強く惹かれ隣で震えている相方を無視して声を掛けた。  オレたちは生まれた時からそれを受け入れている。 それも自分の当たり前のひとつだと。 すぐ近くにいても他人の事には目もくれず、自分の一生懸命。 でも短い季節(いのち)の間に出会ったおもしろい事は、きっと忘れずにいる。 みんな夢中で眠ったり食べたり遊んだり 忘れないのはみんな自分と同じ、一生懸命だから  ((バカ!どうして声を掛ける!コッソリ茂みの隙間から見ていようって言ったじゃないか!))  ((そんなコト言って、オマエはすぐ始めようとするだろ))  キミたちは?  《ビクン!!・・》  あ、気にしないで ビックリすると”死んだフリ”どうしてもしちゃうんだ オレたちはキリギリスだ ふたりで安らかに冬眠出来る場所を探し求めて旅をしてるんだ  へえ  ”ダンシ同士”って珍しいわね  やあキミは”モンシロチョウ”さんだね キミはもう”済ませた”の?  うん お散歩しながらいい場所探してるの  へえ頑張ってるね ……で、どうして”カマキリ”のダンシが一緒なの?  クスクスクス このカマキリさん、大変だったんだよ  そう 僕はこのお嬢さんに出会わなければ、もうここにはいなかった お嬢さんと僕は、”運命の出会い”をしたんだ!!  もしかして……    そう……仕方ない事とは言え……僕は決心が付かず、叫んでしまったんだ 『助けてーーっっ お願い 僕を食べないでーーーっ!!』  ……そのまま交尾相手に食べられてしまえば良かったんじゃないの? 相手の子は君の事、食べてしまいたくなるほど 気に入った って事でしょう?  私も何度かその様子を見た事があるけど…… 彼の必死の形相を見てたら 『コッチコッチ! コッチに逃げて!』  叫んでしまっていたの……あの時のジョシには申し訳なかったんだけど ……で、あなたたちはどうして”ダンシ同士”なの?  
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