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Skip 35 ノスタルジック・ユイヒ(昆虫採取) ①

「ユイヒ! 早く今のうちに!!」 「焦るなナナオ 恵風は長っ風呂だ 一時間は出て来ない」  夕食を済ませ順々に入浴を終えて、最後に恵風が風呂に行った。 ここからが待ちに待ったヤローの宴が始まる ってわけだ。(プッ…) 俺は恵風の双子の兄 結日  以前からの約束だった我が家での”お泊り会”がやっと今日実行された。 祝日含んだ週末の休みを利用した計画だ。 買い込んだ菓子類、ヤローどもの寝具も客間に控えている。 お迎えする側として抜かりはない。  メンバーはナナオ、オータ、そして瑞月だ(ブフッ) 瑞月は今日バイトだったが、それを済ませ自宅で夕食と入浴までも済ませ後は心置きなく俺たちと戯れるだけという準備万端な体勢で駆け付けた。 恵風抜きの気心知れたヤローだけの面々が今ウチの居間に揃っている。  両親は今、俺が結婚記念日にとバイト代でプレゼントした温泉旅行に行っている。 トシゴロの娘一人に対し、友人とは言えヤロー三人集まるこの計画に俺は許可が下りないと思っていたのだが…… 「今しか出来ない楽しみは今やるべき けれど後悔をするような事は絶対にしない!分かった?」  と、アッサリ許しをもらう事が出来た。 話の分かる両親のもとで育ち、俺は幸せだ。 ちゃんと分かってるぞ だからそんな両親を裏切る事は絶対出来ないんだって……  恵風を差し置き、俺だけがいい子ちゃん振ろうとコレを考えたわけではない。 恵風からも僅かばかりだけど、心配りがちゃんとあった。 コイツは自分の小遣いからの捻出だからムリは言えない。 けれど俺は言わないでいた 「お土産楽しみにしてるね!」 さすが恵風だ また箱菓子をひとりで食うに違いない……  この話を最初に持ち掛け、そして喜んだのはオータ、ナナオ コイツらは”冗談のつもりが本当になった!ユイヒマジック!!”と喜んだ。 けれどひとり焦っていたのは瑞月…… ま… 俺はこの話が決まった時点で瑞月を呼ぶつもりでいたけどな……(プッ) 恵風はと言えば…… 「へーっ 私も温泉行きたかったな」  興味はヤローどもに掠りもないようだ。(まあ良し) 俺でも分かってる このヤローどもはお前目当てで集まったようなモノだと。 けど安心しろ恵風 父さん、母さんの言い付け通り俺は楽しい事しかしないつもりでいるから……。  そして寝食を共にしたヤローどもの絆は一層深まり、俺たちはお互いかけがえのない存在になるであろう……  な 瑞月……    プッ  ヤローの宴とは言ったものの、その名に相応しくない事をナナオとオータそして瑞月までも提案して来た。 この前のように”メクルメク彼ら”とヒミツの打ち合わせをする事もなかった。  しかし驚きだよな……恵風が一体ナニをやって…… ま、とにかく俺にとっては面白くなって来たのは間違いない。 な…瑞月……  ブフッ  ここにいるヤローどもは俺と遊びたくてここに来たのではない…… ハラガタツから俺はソレを利用し、逆に俺が楽しんでやろうと考えている。 「全く… どれだけモノ好きなヤローどもなんだお前ら… フン……エッチなヤローどもめ」 「聞こえが悪過ぎるよ結日」 「そんな事ないよ ね、旺汰」 「もちろんさ ユイヒ、君ともっと仲良くなれる君の事をもっと知る事が出来る いい機会じゃないか」 「そんなコト……ヤローに言われるとムズッとして来るな」 「へ~女の子には言われた事あるんだ ユイヒ」 「残念ながら今まで一度もナイ……プッ」 『・・・・・・・』
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