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第4話

SHLが終わると予想通り周りに人が来た。 普通の学校ならまだしもこの学校の転入生は珍しいのだろう。 「なんか湊君って女の子みたいな可愛い顔してるね!」 どこからか聞こえた声。 ・・・女の子みたい。って、女ですけどね。 「えっ、この子女の子っしょ?」 「でも髪短いし、制服ズボンじゃん。」 私を抜きにして話が進む。 「いや、制服って選択だし少ないけど髪短い子とかいるじゃん。」 「えーそう?」 気になるなら直接私に聞けばいいのに。 まだ雰囲気が掴めていないから下手に声をかけられない。 あぁ、どうしてこうも自我が強い人ばっかりなんだろう。 するり。不意に頭を撫でられる。 「・・・っ!」 反射的にその手を跳ね除けると、「いたぁ~い。」なんて。 にやにやした白い彼が私見る。 「その子、女の子だよ?」 こてんと可愛らしく首を傾げる白い彼。無邪気な動作なのにどこか気だるげで色っぽい。 それ以上いうこともないのか、また机の上に突っ伏して眠り始める。 「神木くんが言うなら間違いないね。」 誰かがそう言ったことにより、また騒がしくなる。 「神木、くん・・・?」 復唱する。 「うん、神木真白(かみきましろ)くん。うちのクラスの王子。」 親切な男子生徒がそう教えてくれる。 王子って・・・ 高校生には不似合いな単語に笑ってしまいそうになる。 でも、確かに容姿は王子って感じがする。 「そうだ、俺は:丹下永人(たんげえいと)委員長。あとこっちは副委員長。」 グイっと丹下くんに腕を掴まれ迷惑そうな顔をする女子生徒。 黒髪ロングにきっちり着こなされた制服。黒縁メガネ。 THE委員長。まぁ、副委員長なんだけど。 「東山梢(とうやまこずえ)、よろしくね。」 「・・・うん、よろしく。」 一瞬ためらったのは、よろしくする気なんてさらさらないから。 こんな学校、大嫌いだ。
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