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第2話

次の僕は、おばあちゃんの畑の中にいたミミズ 君はおばあちゃんと一緒に、真っ赤に大きくなったトマトを採りに畑に来ていた。 僕を見つけて、君は驚いて大きな声をあげた。 そんな君を見たおばあちゃんが、 「おばあちゃんの畑は、この子らのお陰でおいしい野菜がたくさん採れるんだ」 君は目を丸くして土の中に潜って行く僕を見ていた。 おばあちゃんが作ったトマトはおいしかったかい? そして次の僕は君の通学路の植え込みにいた カタツムリ 学校帰り、君は水たまりの水を蹴るように遊んでいた。 とっても楽しそうだったけど、その後おウチでお母さんに怒られてたよね。 君のおウチのお庭のアジサイの上からソッと見てたんだ。 君が僕をおウチに連れて来てくれたから… 僕を見つけたあの後、雨が上がって君の後ろに虹が出来てたんだよ。 教えてあげたかったな…… そうそうひとつ大事な事を忘れていたよ。 何にも知らないはずの君が、初めて僕の名前を呼んだんだ。 これは僕にもなぜだか分からない事だよ。 君はお父さんに抱っこされていて、僕も一緒にお父さんの肩に停まって、そばにあった君の小さな手の匂いを嗅いでいた。 甘くていい匂いがしていた。 「れおなるど」 「あはは むにちゃんあれはカメレオンって言うんだよ」 むにちゃんはお父さんとお母さんと動物園に遊びに来ていた。 僕はその時てんとう虫になっていたんだ。 そうなんだ… むにちゃん……  僕、カメレオンになったら君のもっと近くに行く事が出来るのかな…… 君に自分の名前を呼ばれて、何となく思った。 僕が今の「ろくばんめ」になる為の冒険が始まったんだよ。 カメレオンになるまでには、もう少し冒険が必要。 次は何がいいかな… 何がいいかなって 考えながら君のそばを通る風になったり 夜は仲間たちと歌いながら 「むにちゃん むにちゃん」 って僕が歌ってたの 聴こえてたかな……
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