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第3話

「相川ー、福永ー、ゼミ始まるよー?」  タイミングが良かったのか悪かったのか、通りがかりの仲間が声をかける。 「あら、もうそんな時間?」 「うん。教授も研究室向かってた」 「じゃあ先に行くね! デートの邪魔してごめんね相川ー」 「福永もごめんねー」 「べっ、別にデートじゃ……っ」  顔を真っ赤にした飴子に手を振り、仲間たちは食堂を出ていく。メロンソーダのジョッキを空にした圭一もまた、うっすら赤い目元を窓の外に向けた。 「……相川」 「……なによ」 「来週、仕掛けるから」 「は……?」 「それだけ。先、行くぞ」 「え、ちょ、……福永くん……!?」  動揺を抑えられないまま追い掛けた圭一の耳がまだ赤いことに気付いて、飴子の唇は弧を描いた。 「待ちなさい圭一!」 終わり
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