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Act.5-01☆
リビングでの真都さんの宣言通り、私は休む間もなく愛され続けた。
今まで淡白なイメージが強かっただけに、性欲の塊だったとは予想だにしなかったことだ。
ただ、私も私で真都さんを求め、気付けば私から真都さんの上で腰を動かしていた。
「奈波、もっと乱れてみて?」
「や……あっ……はずかし……はぁ……っ……」
「恥ずかしがってるようには見えないけど?」
そう言いながら、真都さんが下から突き上げてくる。
「いや……っ……あぁ……っ……」
何度も昇りつめ、私の頭は真っ白になっている。
不意に、自分は何をしているのかと冷静になるものの、真都さんからの執拗な責めにそんな思考もすぐに吹っ飛んでしまう。
今度は、私が真都さんを見上げる格好になる。
強弱を付けながら何度も挿入され、意識が飛びそうになる。
セックス自体は好きでも嫌いでもなかった。
でも、好きな人とこうして繋がっていると幸せを感じて、いつまでも一緒にいたいと思う。
「はぁ……っ……」
真都さんから色めいた吐息が漏れる。
身体からは汗が流れ、私の口へと落ちてくる。
律動が加速した。
そろそろ絶頂なんだな、と喘ぎながらも考えていたら、真都さんの身体が私の身体にぐったりとのしかかってきた。
「悪い……。ちょっとだけ、このままで……」
私よりの体格の良い真都さんの身体は重い。
けれど、それ以上に私に甘えてくる真都さんが愛おしい。
私は背中に手を回し、真都さんを抱き締めた。
噴き出した汗で全身が濡れている。
「――奈波、笑わないで聴いてくれるか?」
まだ繋がったままの状態で、真都さんがおもむろに訊ねてくる。
「俺と奈波、一緒に溶け合ったらどうなると思う?」
何が言いたいのか、と少し怪訝に思う。
笑う以前の話だ。
でも、訊いている真都さんは至って真面目なのだろう。
だから、こっちも真剣に考えて答えた方が良い気がする。
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