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Act.4-02☆

「いただきます」  私は緊張を紛らわそうと、静かにアイスの上にブランデー入りコーヒーを注いだ。  慎重に入れてみても、マグカップだとどうしても上手く注げない。  底や側面が汚れてしまったので、ティッシュを貰って漏れてしまった部分を拭き取る。  一方で、椎名課長は躊躇わずにダバッとコーヒーを上からかける。  かえってその方が良かったのかもしれない。  何となくそれを見届けてから、アフォガードに手を付ける。  コーヒーとアイスを同時に掬い、口に入れる。  冷たいアイスの甘さと熱いコーヒーのほろ苦さが混ざる感触は、レストランで食べたものと一緒だった。  でも、それに加えてお酒の芳しさが鼻から抜ける。  ブランデーは少量なはずなのに、いっぺんに酔いが回りそうだ。 「我ながら美味いな」  椎名課長は、レストランで食べていた時よりもさらに幸せそうな表情をしている。 「ブランデー入りの方が美味しいですか?」  私の問いに、椎名課長は、「美味いな」と大きく頷く。 「アイスは安物だけどな。ブランデーが入るだけで一気に高級感が増す。自分で作れば量も自由自在だ」  そう言いながら、あっという間に平らげてしまった。  よほど美味しかったのだろうと思いながら、私も少し遅れて完食した。 「じゃあ、私片付けますね」  私が立ち上がろうとした時、また、椎名課長に手首を掴まれた。  とたんにバランスを崩し、椎名課長の膝の上に尻もちを搗いてしまう。 「ちょっと危ない!」 「いいから」  何がいいのか、と突っ込もうとしたのだけど、私の唇を椎名課長のそれで塞がれてしまった。  当然、椎名課長とは初めてのキスだった。  それなのに、いきなり口の割れ目から舌を入れられ、私のに絡めてくる。  もちろん、私も生娘じゃないからディープキスをされて騒ぐ気はない。  でも、心の準備ぐらいはさせてほしかったのが本音だ。  文句ぐらいは言いたい気持ちだったのに、しだいに全身から力が抜けてくる。  思いのほか椎名課長のキスが気持ち良くて、抗議どころか私もそれに応えていた。  長いことキスを交わしていたら、椎名課長の手が私の足元を弄り、ワンピースに手を入れる。  そして、ストッキングを器用に脱がせ、指でショーツ越しに私の秘所に触れてきた。 「濡れてる」  耳元でわざとらしく囁き、なおも執拗に擦ってくる。  じれったい。  悔しいけれど下肢が疼いてしまって、触られれば触られるほど熱いものがじわじわと溢れ出る。
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