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混線したトモダチ ⑦

度々ある私とオータくんの委員会都合で不在時の、オトコふたりで教室で待つ風景……  それで私は少しホッとした だって、待つって事は”一緒にいたい”って事でしょ。 ナナオくんとオータくんが一緒にいて、ふたりが一緒にいるのを見て私は安心したんだ。 でもミズキの言う通り、そんな考えはこちら側の勝手なんだよね それでも…  今はそう思っててもいいでしょ…… 「俺の机が普通の机になってしまった… カナシイ」 「クスッ また描いてもらえばいいじゃん」 「夏期講習の時にさあ 授業ソッチノケでずっとエッちゃん見てた事があったよ……」 「ぇえ!?」 「チョーク教師の授業中だった…… チョークが飛んで来て、そう言えば今授業中だった… って……」 「アッハッハッハッハッハッハッ… ……オマエが羨ましいよ」 「え?なんで?」 「エッちゃんを好きな、オマエが羨ましい……」 「ナニソレ…… ヘンな事言うねえ……ナナくんは……」 「アッハッハッハッハッハッハッハッハッ……………」  彼女を好きなオマエが羨ましい… じゃなくて本当は ”エッちゃんが好きなオマエの事が羨ましい”だ でもオレが大事にしなければいけないのは、って分かってる 藤井 オマエの事も好き オマエの彼女の事も好き オマエの事が羨ましくなるほどに  彼女がオレの為に笑ってくれたら… オレの名前を呼んでくれて、”誰にも言っちゃダメだよ”ってオレとだけの話をして笑ったり、何も言わなくても手を伸ばしただけで手を繋ぐ事が出来たり って……   そう 思う…… でも オレには オレのそばにはいつも手を伸ばしてくれているヤツがいる それも手放す事は出来ない  藤井… オレはオマエの事も好きなんだ そして旺汰はオレの大切なトモダチだ これは変えられない 変える事は出来ない ずっと一緒だった この先だって…… オレのこんな事で、それをナシにしてしまいたくない……  全部を自分のものに出来たら… 好きなものを好きなものだけをって でもそんな都合のいいようにはならない 分かってる  彼の事を大事に思う気持ちは昔から変わらずだ…  守りたい…… 藤井… オマエが彼女に思う気持ちとオレのこれはきっと同じ そして彼女もそう…… オレだけがトクベツになんてならない……  キミを想う気持ちの行き所は本当はまだちゃんと見つかっていない キミに真剣なんだ 遊びじゃない 半端な気持ちでもない だから苦しい…… この”好き”はキミに”キスをしたいの好き” だよ……エッちゃん……  その気持ちごとオレは持ったままで許してくれるだろうか…… 簡単には出来ないんだ でも謝りたくない 大好きなんだ旺汰 オマエとの事大事にしたい 許してくれるだろうか……  オトコとしてのオレ オマエのトモダチとしてのオレ オマエはカラダごとで大事なオレのトモダチ… ごめん   オレ……  ズルイよな……
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