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エッちゃんBAKUDAN ⑥

ハ…  ドキンドキン…… まただ…… ドキンドキン…… ど… どうし… よ…… ☆… 気のせいか…… 君の周りだけキラキラとした朝の新しい清々しい光りと、木々の葉を静かに揺らす風が爽やかに取り巻き そして 天使が溢した涙の雫を乗せたようなそのフワフワキュートな唇は、いつもニッコリ微笑んで 全てを包み込むようなそのやわらかな仕草は、俺の心臓を鷲掴みゲットしているよう… そこに潜んでいる地縛霊までも、君にフォーリンラブしてしまいそうな威力だ…… ・・・ ああ…… その… 髪の毛をサラッとさせただけで香って来るこの馨しさ… 知らない間にお花畑に埋められてしまったような錯覚に陥る…… 君のお花畑を感じてる……(アア・・・ ヤワ ヤワラカーイ・・・) そして 鳴らすと幸せになる鈴のような俺の名を呼ぶ その声…… ……なるような、じゃない 幸せになる…  幸せだ…… 俺の幸せはすぐそこだ  エッちゃん 呼んで… 呼んでよ……  そして 君のお花畑で……  ………………☆ ☆ 「オ ー タ く ん  ご め ん !」 ハッッッ!! 「ほら、エッちゃん… 君のミズキはコッチだよ… クスッ 間違っちゃったの? オネムだから仕方ないっか…… モ~かわいいんだから」 俺は今……  知らない世界を見ていた…… 首に感じた彼女のやわらかい呼吸が甘くて気持ち良かった…… 少しだけ自分に触れた彼女の唇はとてもやわらかくて 肩に乗ったホッペもスゴクやわらかかった そして巻き付いていた腕は細く、彼女は 小さくて…… そして……  フワフワだった…… ・ ・ ・ ・・・・… 「…汰… 旺汰……どうした 行くぞ」 「……ア…  ああ……うん……」 心臓が騒いでるはずなのに  俺の中がカラになったように静かだ……  藤井は彼女をここへ連れて来た時と同じように、彼女を支える。 彼女のリュックは、そのまま虹生がしっかりと持っていた。 彼女は周りの事が一切入る余地もないほどにグッタリと、藤井にカラダを預けていた。 いつもは結われている髪の毛は今日は垂らしたままで、青白い顔の半分を覆ってしまっている。 それを藤井は慈しむ手で直してあげていた。  彼女の唇が今日の顔色のせいで、一層赤く見えた。 頬を撫ぜるように、まだ幼さ残る額を撫ぜるように、藤井は彼女を労わる。 彼がどれだけ彼女の事を大切に思っているのか、よく伝わって来た。 まるで手でしている、キスのようだ そう思った。 時折薄っすら目を開けて、彼女は藤井を確かめ、また伏せる。 多分、今の彼女には俺と虹生の姿は、毛の一本も入ってはいないだろう……  苦しそうな表情が痛々しくもあり、けれどそれは再び良からぬ事を連想させてしまいそうで、俺はさっきから思考を止めていた。 いや…  何か、大きな衝撃を食らった後の失心のような、そんなものをずっと感じていた。 そんな俺とは違い、虹生は 「エッちゃん どうしたの?大丈夫なの?」  いつもの彼に戻ったようだ。 そして 藤井 普段の彼は目も当てられないほどの、彼女へのスケベ振りであるのに、今の彼は別人のように彼女を慈しんでいる。 「エッちゃん…足元気を付けて……いいよ もっと俺に預けて……」  話し方も何とも言えない穏やかさ 学校では聞いた事がない。 藤井… ふたりきりの時は、いつもそうなのか? 俺はやっぱり虹生の言う通り、ただのスケベなのかなあ…… 「エッちゃん、たまあにこうなっちゃうの… 帰ったら、お腹撫ぜてあげるんだ」 「お腹?……  ァ…」
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