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エッちゃんBAKUDAN ③

 ふっ……   ぅ……      ぁ…       んっ…………… 『 !!!!! 』  彼女の事を取り囲むように見ていた俺たち。 ”今の”を聞いた瞬間、俺は座っていた椅子から落ちそうになり、ウッカリそばの机を蹴ってしまった。”ドカン!”と大きな音が出て、取り乱した自分が恥ずかしくなった。 そしてまた、心臓が激しく脈を打ち始めた。 エッちゃん… 最近俺は君がそばにいると、よく胸が苦しくなる……。 呼吸も苦しくなり、無意識に作られた拳は震えるほどチカラが入り、冷たい汗を握った。 コッ・・・ コレは・・・・・ …………………………ズバリ ・ ・ ・  《 ヤ バ イ 》・・・・・  虹生の事が心配になり、彼の顔を見た。 彼は先ほどせっかく取り戻した魂を、また逃してしまったような、抜けた表情をしていた。 ………大丈夫か?  ……お前…… 魂以外の俺たちの大切な誓いまで、持って行かれてはいないだろうなあ!? ……しかし、コレはキケンだ…… 何とかしなければ本当にふたり揃って、身包み取られてしまいそうじゃないか!!  はぁ……  ぁっ    ぅ………  …… クッ!!…… 聞いたらだめだ虹生!!  コレはヤバイ!   ヤ バ ス ギ ル !! はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ・・・  誰の”はあはあ”だ?……………  お! 俺だ!!! ヤバイ!ヤバイ!! 助けてくれ虹生!! どうしよう…俺はどうしたらいいんだ!?!?  フジイ!!  ナンテモノを、俺たちに託して行ったんだ!  ヒドイゾお前!! こんな事なら、俺が代わりに日直当番をやれば良かった… さっき、”ダサ…”って、アイツの事を鼻で笑った俺に、バチがあたったのか!? クソウ… オンナを知らない、純真極まりない少年の俺たちには、ドギツ過ぎる予告もなしにドカンと来たバクダンだ!! フッ・・・  フジイーーーッッ!!  旺汰…… ヤバイ……  虹生… お…お前もそう感じるか……  旺汰……どうしよう……こんな所で……  ヤバイね……”コレ”……  うん……  ヤバ… 過ぎる……  あの頃の秘密基地に隠してた、数々のエロ本の比じゃないよ… ”コレ”……  !!… 正しく!!……(ドキドキドキドキ…)  どうしよう……オレ……自分を失ってしまったら…… 『 ど う し よ う !!!!! 』  く……  うっ……     ぁ   あっ…… はあはあはあはあはあはあはあはあはあ ドキンドキンドキンドキンドキンドキンドキン……  藤井……! タノムカラ早く帰って来てくれ! 耳を塞いで聞かないようにすれば良いのだろうが、正直聞いてもいたいんだ!! 助けてくれ! 俺と俺が、俺の中で戦っている!! この… 彼女の…  生々しい ア エ ギ 声 のせいで!!! ハッッ!  そうだ虹生!…  せめて、お前の耳を…… 俺の… この手……を使い…… 俺の……この手……を使い…… 愛している 虹生…… 俺が犠牲となり、お前をこの非常に”ヤバイ”から今すぐ救い出してやろう……  お前だけでも助かって欲しい… この、最強のマジックから…… 俺が犠牲となり……  愛 し て る ・ ・ ・ 虹生……  俺はこの先、どんな苦しみが待ち受けてるのかも分からない、謎のマジックに身を投じる覚悟を決めたよ…… お前はこのまま無事に生き残って、どうか俺との愛の日々を忘れずにいて欲しい  ウッ… さあ…… 旺汰…  やるんだ  愛 す る 者 の 為 に・・・
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