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”マジック”を侮るナ! ③

「ちょっとヤダ! ミズキ」  突然、今しがたの胸のフワフワを弾け飛ばすように彼女の声が聞こえたかと思ったら、藤井の事を突いてすぐ後ろにいた俺の隣に彼女がやって来た。 『 !!! 』  何という幸運だろうか… 藤井のスケベに感謝しなくてはならない。 心の中で小躍りする俺に相反して、アワ食ったのは やはり彼…… 「エ ッ ち ゃ ん !!」 !… 振り返った彼の顔の、何という”マヌケ面”……  プッ…… 藤井の”弱み”を改めて知ったこの出来事が、俺をとても 愉 快、爽 快 にさせる。 一番はやはり、彼女が俺の所に来てくれた という事は間違いない。 「ミズキイヤ! もう一緒に歩きたくない! アッチイッテヨ!」 !!… アア エッちゃん  君…        《 ・・・カ ン ワ イ ~~~ 。。。 》 ソレ… 君……オコッテルの?  エッちゃんは俺の陰に隠れるように、藤井に威嚇するように言い放った。 のだが、ソレはあまりにかわいかった…  俺の隣で虹生が笑ってる。 「ソンナ… どうして?エッちゃん!」 「なんか… なんかヤなの!!」  とても年齢に相応しくないような、幼いこども同士のケンカのようにも聞こえるそこに、虹生は入り込んだ。 「藤井… ナンだったら、オレと腕組む? コッチ空いてるよ クスッ」 虹生は冗談で言ったんだ なのに… 「うん! そうする!」 『 !! 』  藤井は虹生と腕を組むまではしなかった なぜなら誘っておきながら断ったのは虹生だったからだ。残念だったな藤井…… ・・・俺の隣には、思いもしなかった”幸せ”…… けれど、俺 の 虹 生 の隣には、 ヤ ツ ・・・  コレはコレで気が抜けない 「藤井 オレの事、”エッちゃん”と間違わないでよ」 「虹生!何かされたのか!? 何かされたらすぐ報告だぞ!  藤井… お前のスケベはよっく分かった… もしも虹生にヘンな事をしたら……」 『 !! 』←ミズキ、虹生 「 ? 」←エッちゃん 「ズルイぞ旺汰!」 「ナ…ナナくん? ナニ言ってるの? み…オータくんこそ、俺のかわいいエッちゃんにヘンな事したら、ただじゃ済まさないからね!」 「あっはっはっはっはっ…見てよあのヘンな看板! 面白そうなお店があるよお」 「エッちゃん!何かあったらすぐ俺に… アーーッッ手ェ繋いでる!!」 『 ダメ? 』←エッちゃん、旺汰 「エッちゃん、後でオレとも手繋ごうね」 「……クソウ…」 「ふふん… 藤井… 彼女は俺の隣でやっと安心して観光出来るってモンだ… エッちゃん、後でそのヘンなお店に行ってみようか! …エッチなお店だったらドウスル? クスッ」 「……旺汰… 顔がいつもと違うねえ……」 「クソウ… (スケベを隠した)”ニセモノ”め……  ・・ねえ…ナナくん… 俺たちも手ェ繋ごうよ……ナンか手が寂しいよ…」 「ぇえ!? アッハッハッハッハッハッハッ……    …いいけど」 「虹生!?」 「じゃあその次は、ミズキとオータくんが手を繋ぐの?」 ……エッちゃん…  それはしたくないかな……
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