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少年と少女の休日 ⑤

そして その日… 「ミズキちょっと見て 出る前にユイに直してもらったんだけど、もう少し低くてもいい」 「どれ…」 「コレ、君のなの?」 「キミの身長の割には大きくない?」 「ユイと共用なの サドルの高さが私に合ってなかった ごめんね準備悪くて」 『イーヨ イーヨ エッちゃん!』  彼らは彼女がいる事がそんなに嬉しいのか、随分浮かれてる。 街の西側と東側に住んでる俺たちは合流して、スワンとイモ菓子の為に自転車に乗って出発した。 雨の心配がひとつもない秋晴れのスッキリとした青空が広がり、爽やかな風が流れるように吹き、こんな日に真っ暗な所で、”ポップコーン落しちゃった!”なんて、そんな事していられない。  エッちゃん コッチを選んで良かったよ。  月琴湖までのサイクリングロードと俺たちを囲む四方八方は、夏の勢いまだまだ見える緑だけ。 空のブルーとすぐそばのグリーンと おひさまがここに降りて来たような、眩しい君。 アレをプレゼントする機会がまた遠くなって、少し残念だけど でも俺は諦めたわけではないからね。 さて 君たち…  いいよ  思う存分、俺のエッちゃんを見て  でも、彼女にそのイヤラシイ視線がバレないように、ソッと見てね。 休みの日の彼女は、学校でとはまた違った雰囲気でしょう ……大丈夫? クスッ…  ほら 彼女がおひさまに向かって”伸び”をしてる 彼女の息づかいひとつでも、君たちの心をグラグラに乱してはいないかい? いつもスカートに隠れて見えなかった脚だって、眩しいでしょう…… 眩しくって触りたくなって来ない? ……俺はすがり付いて、頬ずりしたくなっちゃうよ  鉄の錠セーラー服… ではない、私服姿の彼女はどう? 垣間見える彼女のお花畑の入り口と輪郭が、スッゴク悩ましいよね……・・・ 君たちはきっと直視する事なんて… !… 三島! そんな目をシバ付かせるな!   ……横目でもしっかり盗み見するのが、お前らしい…… うわさ通りのスケベだなやっぱ !!…ナ…ナナくん・・・ 少しは遠慮しろ!!  お前…彼女にバレるぞ…… ったく…… 君たちもやっぱり俺と同じ、健康で普通の高校生男子のようだね…… そんな賢く健康で普通の男子をエッちゃんは簡単に、”バカ”にしちゃうんだからね…… ……俺は幸せだけど……  エッちゃんはね エッちゃんはやっぱりどこから見ても、”俺のかわいいエッちゃん”なんだ。きっと君たち羨ましくなるかもね……  そしてね 甘えるエッちゃんが、あんまりかわいくて君たち、ビックリするかも…… 君たちは”不思議なエッちゃんマジック”に、今日は気を付けてね… 少年と少女の休日  終
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