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★赤ちゃんを作る練習★の前に… ④

 服を着ながら、また脚の間の嫌な気持ち悪さを感じていた。 最近の困り事……どうにかならないのかな…… 私もあとでトイレに行こう…… という所で、ミズキがなぜ飛んで行くようにトイレに行ってしまったのか、分かったような気がした。 「エッちゃん!服、着ちゃったあ!」 戻って来るなり、ミズキは言った 「ナンで私だけハダカでいなきゃならないの!? ヤダよ!」 「じゃあ、僕も脱いじゃおうかな… いい? クスッ」 「エッ…」 「ま… いいや……また、脱がしちゃうから… ソレッ」 「わっ」 「エッちゃん 君の重さはもう覚えたからね コレで君がすごくお腹が痛くなった時でも僕は慌てない、大丈夫…安心して」 「安心って?」 「今日はずーーーっと君の事ダッコしてるよ 今日じゃなくて、今日からだな… ”ミズキの夏休みの課題”だ」 「なに、そのヘンな課題」 「いい?ずっとベッドの上にいるの一緒にね! ココは島で、ココから下は海だ エッちゃん、僕たちは今島にふたりきりなんだよ!」 そんな遊びを昔した事があったよね…  ミズキがまた”僕”に戻ってる 「あ! 待って… 私もトイレ!」  はあ… コレ… 本当にイヤだな…… 絶対に触られたくない 見られるなんて、トンでもない! ヤダヤダ絶対に!! 同じ女の子同士でもきっと、そっくりそのまま同じじゃないはず  ”ねえ…ココがこんなふうになってるの こんな時こうならない?” そんな話… 誰とすればいいの? 今知りたい! い、ま! ……はぁ……なーーーんにも分からない…… 男の子ならなおさら女の子の事なんて、分からないよね 病院ゴッコのように、  ”女の子はこうなってます”  ”はい 分かりました パンツ穿いて結構です” そんなで済むわけが、あるわけがない……   はあ……  部屋に戻ると扉を開けた瞬間から彼は真っ直ぐに私を見る。 まるで私の頭の中を読めてるみたいに。 ”ずっとここにいよう”… ってさ…… 恥ずかしくて、そこに行きづらい……  ミズキはね、もっと男の子らしくしていたら……ってのはかわいそうかな…… もしそうしてたら、きっと女の子に人気があっただろうって思う。 前は”かわいい男の子” それが段々男の子らしさが加わって、”かっこいい男の子”になって来たと思う。 もしかしたら、そのままでもミズキの事が気になっていた女の子がいたかもしれない。 でも、ずっと私たち一緒だったから 私がその”かっこいい男の子”を独り占めしていたようなものだった。 ずっと近くにいたから、それが当たり前になっていたから だから…… 「ねえ、恵風ちゃんて 藤井とどこまで進んでるの?」 中学の時にこんな事を聞かれてビックリした事があった。 慌てて自分たちはそんなんじゃないってその時は言ったけど 周りから見えていた自分たちと、自分が思っている私たちって、どっちが自然だったんだろう…… ミズキの事、そんなふうに見た事なかった 今はミズキの事  真っ直ぐに見れない……
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