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エッチとエッチじゃないの境目 ⑤

 ・・・気持ちワルイ…… パンツが……と言うか……アソコが気持ちワルイ…… ミズキにエッチな事をされると、どうしてもそうなる… やだな… ナニコレ…… 気持ちいいけど……  気持ちワルイ……   どうにかならないのかな……  ……初めて触った… ちょっと怖くて、不思議な感じ…… 学校でも習った そこは大事な所だからって…… ミズキが帰る時 今日の最後のキスの時… 「エッちゃん!」 突然手を掴まれて、ズボンの中に持って行かれたの 「!!」 フンワリ伝わる彼の体温 彼の気持ちがそこにひとつに集まったように、素直な姿になった彼 初めて…… ビックリしたけど 怖かったけど……    男の子って不思議だね…… そして、また彼は言った 「アッ…  ごめん…動かさないで……」 動かしていたらどうなっていたの? ミズキもパンツの中が気持ち悪くなってたんじゃないの? ……やっぱりミズキ ズルイよ……  こういう事 どうすればいいのか、全然分からない 私は分からないのに、ミズキは分かってるのかな…… ミズキはどうやって、こんなコトを知る事が出来たんだろう…… 教えてもらわなくても、分かるコトなの?男の子って、そうなの? 私は自分のカラダの事でさえ、分かっていないのに、男の子には分かるの? その辺の動物や虫のように?  ずーっと前、ミズキと見てた事があったよね ユイが一緒に遊ばなくなって間もなくの頃 ユイがいなくてもミズキが寂しく思わないようにって、私たちは仲良しだから三人がふたりになっても寂しくないよねって、何となく元気のない彼の気を、そこから引こうと思ったんだ。 「ミズキ見て! この虫、くっ付いてるよ!スッゴイ仲良しだね!なのかな… 私たちみたいだね 虫って、何して遊ぶんだろうね! クスッ」 「…… エッちゃん…… それ、遊びじゃないよしてるの の! ……そっとしておこう……」  その頃、ミズキに弟くんが出来たんだ。ミズキが”かわいい かわいい”って言ってたのを覚えてる。…… いつも思うんだけど、不思議というかヘンとうか… どうして、こんなエッチな事が、エッチじゃなくなる事になるんだろう…… エッチとエッチじゃない境界って、何だろう…… あの時の虫の交尾を見た時もそうだったけど、ミズキ本人から全然エッチなコトを私にしているって、伝わって来ないんだよね…… 怖い…とは思うけど…… どうしてだろう…… こんなコト考えてる私の方が、エッチみたい…… でも… ヤダ!  こんな気持ちワルイの、絶対触られたくないよ!!  それでも…… アベコベな気持ちとカラダは何か変わり出そうとしてるようで ミズキはココをこんなふうに触った 前はこんな感じじゃなかったのに ココはただ痛いだけ って…… ミズキが私に刻んで行ってる ミズキがミズキを私に残して行ってる 私はミズキの事ばかりを考えるようになって カラダもミズキばかりを思い出す もっとミズキを感じたくなる もっと私を触って 抱いて って ミズキの体温が恋しくなる 何となく、牛乳を飲んでる風呂上りの妹を見ている、俺は恵風の双子の兄 結日 「恵風 明日も学校か?」 そして、何でもない話を掛ける 「ううん 今日で講習会終わったの 明日からやっと夏休みだよ だから、ユイが自分で起きないとバイト遅刻しちゃうからね」 「……そうか… 俺は明日はバイトだ… アラーム忘れないようにしないとな…」 「じゃ、私はもう寝るね… おやすみ~」 「ん…」  伸びをした時にチラッと見えた、お前のナチュラルな胸を見逃さなかったぞ… 絶対に言わないけどな…… 恵風… ヤローはそういうチョットした事にも反応してしまうんだ 自分の中にある、噴火前の熱いマグマの行き場を探し彷徨っている……そういうなんだ… 気を付けろ!   ……お前、デカクなったな……  ”明日もミズキ来るのか?”って聞かれそうで、逃げて来た 今日、ふたりで何してたんだ? なんて聞かれたら困っちゃう…… パパやママだけじゃなくて、ユイにも言えないヒミツが増えて来た でもそれは、前と違ってミズキと共有してる事なんだよね… 何か……不思議…… ユイは明日バイト…… ユイ 私たちね……今  ”トモダチ”越えようとしてる所なんだ 「おはようエッちゃん 夏休みだよ…」 私の部屋のカーテンのように、夏の緩やかな風のように フワッとミズキが私のカラダを触った  それだけでも苦しくなる ミズキガスキ  ミズキガスキ   私の中が 私の全部が ミズキが好きって騒ぎ出して来る  風に揺れる夏の木々のように エッチとエッチじゃないの境目  終
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