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エッチと言われて合格 ③

「エッちゃん 好きだよ…」  ミズキはあれから本当に毎日、私にそう言うの。 一日一回とかじゃなくって、目が何となく合ったり、何でもない時でも。 言われる度私はそれが照れ臭くて、ミズキの顔が途端に見れなくなってしまうんだ。 ミズキには黙ったままでいるけど、私はまだミズキとはトモダチって気持ちのまま。 もちろんミズキが私に言った、は忘れていないし、理解もした。 けれど私はその切り替えが分からない。ハッとしてしまう事もある。 そんな私に比べてミズキはもうすっかりでいるのかな……。 視線を逸らしてしまうのは、いつも私。けれどミズキは私の事をジッと見てる。 見てる…… ミズキ… あんまりそんなに見ないでよ…… そして、こんな事もするようになった。 それまでは、遊びのようなキスをするだけだったのに。 「ミズキ暑い…」 「エッちゃん好き…」  ミズキがまた私の背中で言った。いつもは時間を学校や通学に取られて、ふたりでいる時間なんて僅か。それが夏休みっていう、これまでの何倍も自由な時間が出来て、でも、あったらあったで今みたいに持て余してしまう。 今の私はミズキのヌイグルミのようだ 彼はずっと私をダッコしている。……  眠くはないけど、お昼寝したら気持ちが良さそうな午後の緩い窓からの風が心地良くて、なのに窮屈が堪らなくなって、自分に巻き付いているミズキに構わず、離れて欲しい気持ちも込めて思いっ切り伸びをした。 「エッちゃ~~ん……」  巻き付きがさらにきつくなったのは、私の誤算だ。 私の髪の毛の中で彼は甘えるような声で、私の名前を呼んだ。 前だったら私のどこかが気になった時、例えばシャンプー何使ってるの?とか、ニキビに効く石ケン教えてよ、とかその程度の会話だけで済んでたのに 今はそんな会話の変わりに、ダイレクトに私の所に来る そんな感じだ。 この頃のミズキは、ミズキじゃないような本当にヘンなミズキ……。  ポッカリ出来た時間は、ミズキの束縛で埋められるようになる。 そんなにくっ付かなくても、もう分かったよ 私の事がで好きなんだね…… ウンウン分かった 分かったからさ… 少し離れて… 離れてよ……暑い~~ 「ミズキ暑いよ…」 「エッちゃ~ん」 彼はこんなに甘える子だったの? 新しい発見!  でもね… 「もう、ミズキ! くっ付き過ぎ! それに”エッちゃんエッちゃん”って、ナニ!?」  別に私の部屋は、こんなにくっ付いていないといけない位、狭いわけじゃあないんだ。 なのに、どうして!? 背中からピッタリとくっ付かれて、お腹に腕を回されてもう暑くてガマン出来なくなって、私はカラダを大きく揺すったの。 そしたら… 「わあ!」 「わーっ僕、簡単にエッちゃんの事、持ち上げられた! スゴーイ!!」 「ナニがスゴイの! やだ 下ろしてミズキ! ふざけないで!」  突然ミズキに抱き上げられて、驚いた私は持っていたスマホを落としてしまった。 ああ… ゲーム中断……
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