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エッチと言われて合格 ②

 何事かとそこでやっと私は目を覚まし、起き上がった。 ユイ? あれ……ミズキ……なんでアンタがここにいるの? 「・・・・・」  寝起きの私の頭が通常通りに動き出すのは、少し時間が要る。 薄暗の、なぜか自分の部屋にいるミズキの事を目にしてるだけ。 それは、そこにある植木鉢を何も考えない頭で見ているのと同じだ。 例えば今ベンジャミンが「エッちゃん」と私を呼べば、私はベンジャミンの方を向く。 時々風で浮かび上がるカーテンが、今日の太陽の光りを部屋に射し込んでミズキの顔を照らしてくれる。 ミズキ……なんてカオしてるの? なんか、スッゴクヘンなカオしてるよ あはははははは…… 「・・・・・」 「エ… エッちゃん……ごめん……」 「・・・・・」  なんで、このヘンなミズキはシリモチ付いたような恰好で謝って来るんだろう…… 怯えたように……??? 私の頭はまだボンヤリしている…… けれど、さっきからおかしなミズキの視線には気付いて、それを辿るようになるまで、私の意識は目覚め始めた。 アレ…… 私…   パジャマどうしたんだろう……・・・ ・ ・ 「!!… きゃ・・きゃああああああああああ!!!!!」  夏素材のやわらかい生地で出来ているパジャマは、ちょっとした事でもボタンが外れやすいようだ。私は一体どのくらいの時間を、ミズキにオッパイ見せたままでいたんだろう…… もう、泣きたい……  泣いたけど 「9時に行くからね」  その約束を忘れて寝ていた というそもそもの私の過ちは、こんな代償を払ってドッカに消えた。 夏休み初日 夏休みらしいワクワクするような、いいお天気だね! 今年の夏はどんな事が僕らを待ち受けているのかな……クスッ ←ミズキ 「ユイにも見せた事ないのに、ヒドイ……」 「ごめん… 本当にごめん……」 泣く私と、ひたすら謝り続けるオトコミズキのこのやり取りだけで、今日の午前を締めた。 「アイス奢るから許してよ!」  そんな出来事が、それまでだったスイッチを完全にONの状態にミズキをさせてしまったような、そんな気がする。 それは、今まで重石を乗せるまでして封をしていた蓋を、パッと取ってしまった勢い付き。  今日のミズキは一緒にいても私の顔を見るより、気付くと胸の辺りを見ている事が多いように感じた。それが恥ずかしくて、ミズキを見ないようにしたり、彼に背中を向けたりしていた。 「エッちゃん…」  それでもミズキは私を呼んで、手を繋ごうと私に手を向ける。 こんなに暑いのに、こんなに暑くても手を繋ぐなんて、本当に付き合ってるみたいだね。 ユイのいるコンビニに行き、横目で彼のバイト店員の様子を笑いながら見て、アイスとお昼ゴハンを買った。家に向かいながらアイスをかじる。 暑くて暑くて、雫がポタポタとすぐに落ちて来た。
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