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”トモダチ”を超えようか… ③

 街のほぼ端っこに家があるとすれば、通っている学校は正にその間逆。 ユイの通う学校はさらにまだその先だった。天気が及ぼす道路状況で、列車やバスに乗ってる時間が大きく変わる。街の中心まで来て、そこで乗り換えをしなければならない。 帰りはその乗り換えまでの空いた時間に、私たちはよくソフトクリームにかぶり付いたり、かわいい小物が並んでるお店を覗いたり、そんな時間の潰し方をしていた。 ミズキに好きな人が出来たり、私にもカレシが出来たら、この状況は変わるんだろうな…… 「ねえミズキ、好きな人出来た?」  彼に初めてする質問だ 少しドキドキする。  友だちが出来たら、今度は……って、もう高校生なんだからさ。 今までと違って、いつも彼の事を見ているわけじゃないから、こんな話も出来るようになった。一応私が知っておいてもいいじゃない トモダチなんだし…… 「えっ!? なに突然」 アレ… やっぱりこういう話、ダメだったかな…… 「だって、アンタとのこんな時間の使い方も、もしかしたら期限付きかもしれないでしょ 私だってこの先どうなるか、分かんないし」 「ちょっとエッちゃん なに言ってるの?」 「?… なに言ってるのって?」 「僕が好きなのは、なんだけど」 「えーと… だからさ、でって、聞いてるんだけど」 「……~… ヒドイ…  エッちゃん…… 僕、言ったよね」 「え?」 「……ハア… エッちゃんが、こんな鈍くてトボケタ性格だとは思わなかったよ」 「?… ミズキ?」 「モ~だから、僕はエッちゃんの事が好きなの! 分かった!? もう周りのオトコ友だちにも言ってあるんだから 入学早々だよ! 偉い!? エッちゃんはダメ!って」 「は!? なにそれ!」 「なに、その顔…… ハ~~ 今、初めて聞いたって顔してるし…… 僕たち、この前キスもしたんだよ ……それでも分かんなかったの?」 「……だって… なんか… ちょっとソノ…… トモダチ同士の遊びと捉えていた……って言うか……本気のソレじゃないと……  ・・・ ミズキ、それ、ホンキで言ってるの!?」 「……エッちゃん……で僕は真面目にエッちゃんの事が好きなの こう言っても本気じゃないように聞える?」  ……私、一応これが初めての異性からの告白って事になるんだけどさあ…… なんか……全然……ドキドキしない……トキメキがない… コクハクって、感じがしない!! 「何て言うか… へ~~ そうだったんだあ……」 「!!… ヒッド! 僕が毎晩のように、君と★赤ちゃんを作る練習★の練習をしてるのに、君は僕がふざけてると、冗談を言ってると、そう思っていたんだ! …… ガックリだよ……  ってか、僕も悪かった?ずっとの調子でいたよね……」
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