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ミズキはオトコだった!? ⑥

 私は別にコレがミズキなんだって思ってたから、”ザワッ”としたことはない。 そのままの彼として、一緒にいた。ミズキはそう言えば男子だった…って思う事さえあった。 他の男子と比べて、性別を意識しないでそばにいられる。 だから自分が女子だった…って、彼の前ではあまり意識する事がなく楽ではあった。 つまり、ミズキには同性の友だちが寄って来るって事が、そんななかったの。 「エッちゃん、僕 エッちゃんの事、大好きだよ! ホラ、僕オトコだからになれるよ! 僕がカレシになるから、他のオトコなんて放っておいてよ! ねえ……ダメ?」  いくら仲良しでも、私とアンタは手を繋ぐ事さえした事ないんだよ。 それは周りを意識した、私たちはそういう関係ではない、というアピールでもあった。 女の子同士なら出来た事が、私たちには出来ない って事がここにもあった。 「ミズキ 意味分かって言ってるの? 私はがしたいの! ミズキとは恋愛にならないじゃない! なんだから… それに、僕オトコだからカレシになれるよって、なんかヘン!」  この位の年頃になると、公園で内緒話して笑ってたあの頃とは違い、”オシベとメシベ”のホンワリした世界からはとっくに抜け出して、した事はなくても”セックス”がどういうものかって分かって来るし、興味も持ち始める。 そしていつか自分もそれを知るまでの恋愛をしてみたい…  というそんな思い、誰でも持つよね。ミズキとそうなる事は、遠く感じてた……って言うか、 彼とそうなる事なんて、考えた事もない。 だって、なのにそんな事考えてしまうと、もうトモダチではいられなくなると思うんだよね……。 彼とはそう思っていた私は、この話はやっぱりしなければ良かったと面倒になった。 「が欲しいの?」 「そう…」(なんか、ヘンな言い方…) 「それって、どういう事するの?エッちゃんは… エッちゃんは例えばとどんな事がしたいの?」 「どんな事って……」 誰かに答えられるような事を、考えた事がなかった……   「ミ…ミズキは好きな子と、どうしたい?」  自分の事は棚に上げて胸の中にコッソリとあった、実はミズキに聞いてみたい事だった。 周りの女の子同士の友だちなら、きっとこんな話を毎日のようにしてる。 好きな人の話をお互いして、毎日ドキドキしたり笑ったりしてるんだ……。 ミズキって好きな子いるの?今まで一度も聞いた事がない…… 私もした事ない話だけど…… ミズキはもしかして……っていうヒミツの想像は、コッソリした事はあるけど…… !… 好きな子いないから手頃な所で、とか!? それって、ユイがアンタに”気持ちワリー”って言ってたより、酷い話じゃない? もしもそんな考えなら尚更 イ ヤ !
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