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ミズキはオトコだった!? ⑤

 ユイが言うには、「俺の事がスキらしい…ザワッ」そんな事を最後の言葉の中に入れて、彼はミズキから離れて行ったんだ。 確かに確かに…とその辺の男の子とは違うナニカを、私も感じる事はあるけど ミズキの好きには男女の区別がなくって、だから誤解されやすいのかな……。 そこに恋愛感情があるのかどうかまでは知らないけどね、 好きな相手の事を彼は本当に大事に思う、ミズキの良い所だよ。 時々出過ぎたように取られたり、誤解されたりするけどね…… ゴカイじゃない?…… 彼は一瞬の恋でももしかしたらしているのだろうか…… ま… いいじゃない 幸せならさ……相手がオトコだろうが、オンナだろうが…… …… 相手がそれを許す限りは……  ミズキと私は、あまり恋愛の話とかしないんだ 何となくね……   アア…… イタイ…… で、オンナの私とのトモダチ関係は未だに続いていて、私たちは今高校の一年生。 あれから四年も経ったんだ。  中学卒業後、ユイは私たちとは別の高校に入学して、ミズキと私は同じ高校に入学した。 ミズキとはナンだカンだと四年も一緒(!) あの頃みたいに、ゲームばかりして遊んでいるわけじゃないけどね。…… 去年の中学三年の夏休みに、私は暗黙の内に自分たちの禁断の掟にしているような、そんな話を洩らした。 「モ~ヤダ! ミズキといっつも一緒にいるせいで、私にちっともカレシが出来ない! ちょっと聞いてよ!3組のアイザワって知ってる?私に気があったみたい 塾の時にリッちゃんから聞いたの… それがね、4組のマツシタって子とこの夏休みから付き合い出したらしいって 聞…  なに?ミズキ……」  この関係がただのトモダチでも、ハッキリ周りにも見えて分かっている、この性別。 これがシバシバ面倒クサイ事になったりする。 どういう時にそう感じるのかと言うと、私とミズキが付き合ってるって 勘 違い されてしまう事! 私とミズキは、そんな仲じゃないのに! 「ヤダ!ヤダよ…… エッちゃんまで、僕のそばからいなくならないでよ…… エッちゃんまでいなくなったら、僕どうすりゃいいんだよ……」  なんかね… ミズキに”ザワッ”と感じる男子は、実はウチのユイだけじゃなかったようなんだ。見掛けや仕草が何となく、ちょっと怪しいカンジはあったけど、でもねやさしい、かわいいお顔を持った男の子なんだよ…… ソレが余計にダメだったかな……ミズキ本人が自分から同性の中に入って行かなかった…… ってのもあるけどね。 真夏の海に、元気にジャボーンと飛び込んで行くような男の子… ではなかった。 彼はその逆… 私のそばにいたのが、もしかしたら一番の原因だったかもしれない。……
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