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ミズキはオトコだった!? ③

 けれど、彼からの謝罪の言葉もないまま、彼は新しく出来た友だちと遊ぶようになり、それからは毎日のようにふたりになったまま、私たちは一緒にいた。 ミズキは男の子なんだって、忘れる事はしょっちゅう… って言うか、あまり気にならなかった。  ミズキとふたりになっても、イヤな事忘れる位楽しいのは変わらない。 三人がふたりになっても寂しくない。ジャングルジムのテッペンにふたりで座って、そこでナイショ話するの。 耳元がくすぐったくて、ミズキの話がよく分からない時があった。 「モ~エッちゃん、笑ってばかりいないで、ちゃんと僕の話を聞いてよ!」  ミズキは男の子なんだっていうのが不思議に思う位、私たちは気が合ったの。 周りが思うほど、男の子と遊ぶ事は難しくなかったんだよ。 それはなのかもね。 だってね、女の子が”カワイー!”って感じるモノに、ミズキも 「わあっ!本当だ エッちゃんコレ、かわいいね!」 他にも 「エッちゃん見て見て!この組み合わせ、キレイだと思わない?」 とか、 「スッゴイ、フワフワ~… 気持ちイイ~……」  なんかさ、ユイとは全然タイプの違う男の子だよな~とは、思っていたよ。 男の子のミズキと一緒にいても、自分と同じ女の子の友だちが欲しくなったりしなかった。 でもいつミズキから、「どうして結日は一緒に遊ばなくなったの?」なんて聞かれたら、どう答えようか… そんな不安が私の中にはあった。 考えても考えても、ミズキがキズ付かないような言葉が見つからず、でもミズキから聞かれる事も一度もなかった。 いつの間にかそんな事は、風の前の砂のように忘れてしまい、私の中の不安もなくなりミズキとふたりが当たり前のようになった。 異性のトモダチ関係でも、何の障害も違和感も感じず毎日楽しかったから。 それまではね……  そんな私たちだったけれど、カラダの方が勝手に変化を始める、ちょうどそんな年頃。 ココロの方までカラダに引っ張られて、そういう不安定な時期を私たちもやっぱり普通に迎える。 痛みを伴いながら膨らんで行く胸は、膨らんだだけヒミツの距離も作って行く。 それでも続いていた私たちの関係って、ナカナカの努力賞モノだと思うんだけど?  だっていくら仲良しでも、男の子のミズキには言えない事が、女の子の私には起こって来る。ソレはお互いそうだと思うけど そんな事がこの先、ドンドン一気に訪れるんだから。 それが唯一のと言っちゃあ障害……邪魔に感じる事…… 毎月ポケットの中に入るアレのようにさ……
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