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ミズキはオトコだった!? ②

今日はスカートだったって忘れてた 私は鳥海恵風(とりうみえふう)小学六年生の十一歳。 「エッちゃん、今日図書館付き合ってよ」 「いいよ また?」 「うん!返して、また続き借りるの!」 「好きだねソレ… そんなに面白いの?」 「面白いよ!エッちゃんも読んでみなよ」 「エ~私はイイ…」 「!…エッちゃん、ダメだよ逆上がりしたら!」 「大丈夫だよパッとやったら、見えないって」 「モ~エッちゃんは…」  彼はトモダチの藤井瑞月(ふじいみずき)同じく小学六年の十一歳。 彼と今、休み時間に外へやって来て、グラウンドの鉄棒の所でボンヤリ話をしてる。 鉄棒に腕を乗せそこに顎も乗せながら、ミズキはグラウンドを何か探してるように、眺めている。 ……ユイを探しているような 彼の横顔   だから私、ミズキがアッチ向いてる隙にエイッて、逆上が……り……   アレ?…… 「ワッ!」 「どうしたの?エッちゃん」 「ミズキ!私… ちょっとゴメン!」 「なに?どうしたの?待って!エッちゃん!!」 「!…付いて来ないでミズキ!」 今朝、ミズキは私を見るなり 「わっ!エッちゃんスカートだ!どうしたの?かわいい!」  って、驚いて言う位、私は普段スカートを穿かないの。 コレはね、ユイへのイジワルなの。 ……なのに、どうしてこんな事になるかな…… 「エッちゃん!!」 「来ないでミズキ!」  それまでは三人で遊んでた。ミズキと私、そして私の双子の兄ユイ(結日(ゆいひ))で。 それがね、ある日突然 「瑞月とは、遊べねえ!」 って、ユイが言い出したの。 「どうしたの?ケンカでもしたの?」  兄のユイと私は、二卵性の双子。二卵性なんだけど、小さい頃は今よりよく間違われていた位、私たちは周りからソックリに見られていた。 彼と私は一緒にいる事も多かったし、余計にそんな事があったのかも。 ミズキと遊べないと言った理由を聞いても、ユイの言ってる事がよく分からない。 こんな事まで言い出す。 「ナンか、ナンか…アイツ、気持ちワリーんだよ」 「ナニ、その言い方!ヒドクない!?ずっと遊んで来たトモダチなのに!!」  その日の夜から私は、彼とは少し距離を空ける事にしたの。 ウチでも学校でもドコでも、しばらくクチを利かないでいた。 ”今日、ミズキと何をして遊んだか…”とか、絶対彼の前では話さなかった。 それまでは三人で遊んでたけど、私とミズキ、ふたりで遊ぶ事にしたの。 ユイみたいなヒドイヤツは、知らないもん。仲間に入れてあげないもん。 ……謝って来たら、許してあげてもいいけどさ……
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