104 / 94

Chapter.7 愛され続けて*Act.4-01

 高遠さんと逢う日になった。  私はお昼ご飯を食べ終わってからいそいそと支度を始めた。  親には、七緒の所に泊まると嘘を吐いてしまった。  先に七緒と佳奈子にも伝えたら、ふたりとも口裏を合わせてくれると言ってくれたから甘えることにした。  ただ、少なからず罪悪感はある。  でも、本当のこともなかなか言えない。  高遠さんとの待ち合わせは午後六時、私の実家の最寄り駅だ。  高遠さんのことだから、休みであれば時間よりも早く来ているだろうと思ったけれど、案の定だった。 「お待たせしました」  駅構内で待っていた高遠さんに声をかけると、「全然」とにこやかに返された。 「まだ時間じゃないよ。俺も適当に時間潰ししてたし」  そうは言うものの、時間を潰せるような場所は近くにはない。  変に気にさせないように、高遠さんなりに配慮してくれているのだろう。 「じゃあ、行こうか?」  高遠さんは自然に私の手を取る。  手を繋ぐのも当たり前になってきたけれど、それでもまだ少し緊張する。手を通して私のドキドキが伝わらないかと気になった。
いいね
ドキドキ
胸キュン
エロい
切ない
かわいい

ともだちとシェアしよう!