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Chapter.7 愛され続けて*Act.3-03

「――泊まって、何したいです……?」  動揺して、ずいぶんと間抜けな質問を投げかけてしまった。  私達の間に沈黙が流れる。  けれど、ほどなくして、高遠さんから『あっははは!』と高らかな笑い声が聴こえてきた。 『そうだなあ。じゃあ、朝メシでも作ってもらおうかな? 夜は外で食おう』 「それだけ、ですか……?」 『ん? 他に何かある?』  しれっと訊き返してくる高遠さん。  私が言わんとしたことは絶対察している。 「――私に言わせようとしてるでしょ……?」  そう切り出すも、高遠さんはやはり、『何が?』と白々しくしている。 「――狡い……」  唇を尖らせながら言うと、高遠さんは、『悪い悪い』と笑いを含んだ声で謝ってきた。 『でも、朝メシを期待してるのはほんとだから。あとはまあ、まったり過ごそう』  直接的な言葉は避けていた。  でも、『まったり』というのがエロティックな意味を含んでいると私は何となく察した。 「土日、楽しみにしてます」  当たり障りなく告げると、高遠さんも、『俺も』と返してきた。 『楽しみにしてるよ。当日は迎えに行くから』
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