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Chapter.7 愛され続けて*Act.3-02

『で、今日はどうしたの?』  ただ、私が電話してきただけだとは思わなかったのだろう。  高遠さんから訊ねてきた。  私はおもむろに、「実はですね」と言葉を紡いだ。 「来週土日、休みになったんです。木金出てほしいから、代わりに休んでいい、ってシフト担当してる人が言ってくれて」 『えっ、ほんとに?』 「はい。ちゃんと確認したので間違いないです」  あまりに嬉し過ぎて声を上げ、立原さんをドン引きさせたことはさすがに省略した。 「なので、高遠さんの都合も良かったら……、逢えたら……」  自ら『逢いたい』と口にするのは、穴があったら入りたいほど恥ずかしかった。  何となく濁しても高遠さんなら察してくれるとは思ったけれど、言うべきことはしっかり言わないといけない。  また、胸の鼓動が高鳴る。  全身も火照り、自分の身体が自分のものではないような気持ちになって来た。 『じゃあ、今度は泊まりにおいで』  高遠さんから改めて誘われた。  私の脳裏に、また、初めて抱かれた時のことが浮かび上がる。  あの時はその日のうちに帰るからと一度しかしなかったけれど、泊まりとなればどうなるか分からない。  いや、高遠さんのことだから、私を無理させるようなことはしないとは思う。  思いたい。
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