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Chapter.7 愛され続けて*Act.3-01

 その日の夜、私は高遠さんに電話した。  メールにしようかとも思ったのだけど、電話越しにでも高遠さんの声を聴きたい気分だった。 『なんだ。メールで先に言ってくれれば良かったのに』  そう私に言ってきた高遠さんは、私の通話料金のことを気にしている。  ただ、いつも高遠さんに甘えてばかりでは申しわけないし、電話したいと先に思ったのは私だ。 「さすがに、電話下さい、なんて催促は出来ませんよ……」  そう言いつつ、予告もなしにいきなり電話も失礼だっただろうか、と咄嗟に気付き、それを伝えると、『そんなことはないよ』と笑いを含みながら返された。 『絢からの連絡はいつでも大歓迎だから、俺は。むしろ、嬉しいサプライズだね』 「サプライズ、って大袈裟じゃ……」 『大袈裟かもしれないけど、本音だし』 「サラッと言いますよね、いつも……」 『そう?』  動悸が激しくなりつつある私とは対照的に、電話の向こうの高遠さんは絶対に飄々としている。  そう思うと、ちょっと悔しいような気分になる。
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