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Chapter.7 愛され続けて*Act.2-02

「あ、そうそう黒川ちゃん」  玉子焼きを咀嚼し、お茶で流し込んでから立原さんがおもむろに口を開いた。 「来週の木金だけど、確か連休になってなかった?」  改めて問われ、私は少し考える。  確かに、今回は平日の連休が多かったな、と自分のシフトを見ながら溜め息を吐いたような気がする。 「確か、休みだったと思いますけど……?」  当然、怪訝に思いながら訊き返す。  すると、立原さんの口から思いもしないことが告げられた。 「あのさ、来週木金だけど、雪那ちゃんと里衣ちゃんが急に休み欲しいって言い出してきて。悪いんだけど、何も予定がなかったらその日出てくれないかな? 代わりに土日を休みにするから」  私は目をパチクリさせた。今、木金に出てもらう代わりに土日を休みにする、と言った気がする。 「――いいんですか……?」  つい、本音が出てしまった。  土日を休みにしてもらえたら、高遠さんに逢える。  そんな私を前に、立原さんは訝しげにしている。 「いや、頼んでるのはこっちだけど。てか、張本人達の代わりにだけど……」 「大丈夫です!」  立原さんが言い終わるか終わらないかのうちに私は勢い良く立ち上がり、立原さんとの距離を縮めた。 「木金出ます! 土日休んでいいんですもんねっ?」 「お、おう……」  立原さんが見るからに引いている。  それに気付き、私は自らを落ち着かせながら居住まいを正した。
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