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Chapter.2 もっと知りたい*Act.3-05

 私は携帯を耳から離し、通話を切った。  とたんに、ドッと疲れが出た。  緊張から解放されたからだろうか。  でも、嫌な疲れではない。  日にちは未定だけれど、逢う約束をした。  仕事終わりの時なのか、それとも、休みの日なのか。  高遠さんに逢えることが楽しみな自分がいる。  まだ、緊張はするかもしれない。  でも、今日よりは高遠さんとまともにお話し出来そうな気がする。  私はベッドから降りた。  とっくに日付が変わり、寝なくてはならないのに、変に目が冴えてしまった。  クローゼットを開け、服を漁る。  少しでも可愛く見せたい。  そんなことを思いながら、自分のお気に入りを出しては合わせてみた。  逢いたい、という感情が恋と言うなら、私は高遠さんに恋しているのかもしれない。  ただ、簡単に言葉に出来るものでもない。  とにかく、少しずつでも高遠さんのことを知ることから始める。  確信はまだ持てない。  それでも、高遠さんを知れば知るほど、もっと好きになれそうな気がしている。 [Chapter.2-End]
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