「下着、つけてなかったんだね」 　背中側にあるファスナーを下げられればすぐに大きい胸がぽろりとあらわになった。それを驚いたように眺めた男性は苦笑したように呟いた。 「したぎ？　つけてないとダメですか？」 「色っぽい下着だったらもっと興奮するかな。このおっぱいも魅力的だけど」 　そう言いながら彼は色の薄い乳首に口付けた。彼自身を咥えおいしい精をたっぷり吸ったフィリーナはとても興奮していた。乳首はピンと立ち、身体の奥からは精を注がれる期待で蜜があとからあとから湧いて足の間はもうたいへんなことになっていた。さすがに引かれるかなと足を閉じようとしたがその間に体を入れられてしまい、彼女は少しだけ困った。 「サキュバスって、ミルクは出たりするの？」 　乳輪から覆うように乳首を咥えられ、舐めたり甘噛みされたりちゅうっと吸われたりして彼女はむずむずするのを感じていた。ちゅぽん、と口を離された乳首は先ほどよりも赤く色づきもっといじめてとおねだりしているようだった。 「えっと……何度も抱かれているうちに出るようになるらしいんですけど、私初めてなのでまだ……」 　彼は彼女の答えに意外そうな顔をした。 「え？　サキュバスの初仕事って、処女、なのか？」 「えっと、一応先生に手ほどきはしてもらうんですけど、その、入口までで……」 　うまく説明ができない。インキュバスは人間の女性だけでなくサキュバスも妊娠させる。その為手ほどきの際精を注いではくれないのだ。サキュバスの中は正直人間の女性よりも気持ちいいので奥まで貫くと射精してしまう危険性がある。なので彼らは入口辺りを広げる手伝いをするだけに留めていた。 「へえ……でももう、すごく濡れてる……」 「あっ……」 　彼はもう片方の乳首を咥え、片手をスカートの中に入れた。下着をつけていないフィリーナの足の間がぐしょぐしょに濡れていることはすぐにバレてしまったようだった。彼は指先でしとどに濡れた割れ目を開くとすぐに蜜口を探し当て、くちゅくちゅといじりはじめた。 「ああっ、んー……」 　彼は乳首を甘噛みしながらその太い指を彼女の蜜壷に差し入れた。 「はぁ……ん……」 「胸よりやっぱり中がいいんだね。痛かったら言ってくれ」 　確認するように言い、彼は指を抜くと、今度は二本差し込んだ。 「ああっ……！」 　くちゅくちゅと優しく抜き差しされるのがたまらない。彼女は彼の指をきゅうっと締め付けた。 （もっと、もっと太いのがほしい……この人のでいっぱいにしてほしい……） 　そう思いながらもはっきり口にしていいかどうかがわからない。もどかしさにフィリーナは腰を揺らめかせた。 「大丈夫そうだね」 　そう言って三本の指を突き入れられると、彼女の身体が快感でびくびくと震えた。彼は嬉しそうに笑むと、その三本の指を何度も抜き差しし、彼女の中を慣らした。 「あんっ、あんっ、もうっ、もうっ、ほしいぃっっ！！」 　中を刺激される快感で目に涙を浮かべた彼女はとうとう望みを叫んでしまった。すると彼は更に笑みを深くした。 「客におねだりをするなんていけない子だな……」 「あっ……でもっ、でも……」 　ぐちゅぐちゅと中をいじられながら彼女はぽろぽろと涙をこぼした。彼はそれに大仰に嘆息した。 「しかたのない子だ。これからもずっと僕に抱かれると約束してくれたら、いっぱいしてあげるよ」 「え……でも、それじゃあ……」 　彼女は一瞬ためらった。確かに先ほどもらった精はすごく濃くておいしかったが、成人したサキュバスは毎日精を吸わないとすぐ飢えてしまう。サキュバスからすると毎日最低二回は精を吸わないと割りに合わない。 「ま、毎日……あっ、二回はもらえないと……」 「ん？　ああ、最近はご無沙汰だったけど僕は精が強くてね。できれば毎日何度でもしたいぐらいなんだ。君ならそれを叶えてくれるだろう？」 「えっ、そんな……ホント、に？　ああんっ……」 　中をいじる指の動きは更に激しくなっていて、今にもイッてしまいそうなのに精を注がれていないせいでイくことができない。彼女は涙をこぼしながら、とうとう耐え切れなくなり応えた。 「あんっ、ずっと貴方に抱かれ、ます、からぁっ……」 「……約束だよ」 「あっ、あああーーっっ！！」 　中をぐちゅぐちゅと抉っていた指が抜かれ、とうとう彼自身で貫かれる。彼女はあまりの快感に背をそらして喘いだ。 「ああ、すごく気持ちいいな……」 　彼は感嘆したように呟くと、すぐにずんずんと大きい彼自身で彼女の中を抉り始めた。 「あんっ、あんっ、あっ、あっ」 「本当に助かったよ。酒の席で意識を失ったと思ったら上に同僚が乗っかっててね。そこで性病を移されたらしくてここのところご無沙汰だったんだ。でもこんな可愛い恋人ができるならそれもまたよし、だよね」 「えっ、こい、びと、って……ああんっ！」 　奥まで突き入れられると中がきゅんきゅんしてたまらない。いっぱい注いでほしくて彼女は中で暴れまわる彼自身をきゅうきゅうと締め付けた。 「くうっ！　しまる……」 　負けるものかと言うように腰を何度も打ち付けられ、その快感に彼女の中は蜜でたっぷりと潤っていた。 「あっ、あっ、ひっ、ほしっ、ほしいよおっ！！」 　少しずつ分泌される先走りに彼女は酔わされ、もっともっと欲しいと彼自身を締め付ける。 「くっ、出るっ……！」 　彼もしばらくがんばっていたがやはりサキュバスの蜜壷の快感には抗えなかったらしく、とうとうどくどくとまた濃い精を彼女の中に注ぎ込んだ。 「あっ、ひぃいいいいいい～～～～っっ！！」 　初めての人間の精をたっぷり中で受けたことで、フィリーナはあまりの快感にがくがくとその身を震わせた。それも二回目だというのに濃厚でクセになりそうな精だったから、彼女は何度も首を振って全身で味わった。 「あ、あ……気持ち、いい……おいしいよぉ……」 「可愛いなぁ……もっとしていい？」 「もっと、いっぱい、ちょうだい……」 　抱きしめあってどちらからともなく口付けた。 　その夜二人はシーツが使い物にならなくなるまで抱き合った。