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2.我慢できませんでした

 サキュバスだとわかったから大したところへは連れて行かれないだろうとフィリーナは思っていた。しかし予想に反して、先生似の男性は彼女を決して安くはないだろうホテルへ連れて行ってくれた。 「本当はもっといい部屋をとれればよかったのだが……」 「い、いえっ! とんでもないですっ!」  広くはなかったが清潔感のある部屋に通されてフィリーナは嬉しかった。ただ、部屋の真ん中にどどんと置かれたダブルベッドがいたたまれない。彼女は思わずそうっとベッドから視線をそらした。 「……君はサキュバス、なんだよね?」 「はいっ! ただ、その……実は今日が初仕事で……」  語尾が消え入りそうになる。 「へぇ、そうなんだ。じゃあ……」  腰を抱き寄せられ、長い指先で頤を優しく撫でられる。 「人に抱かれるのは、僕が初めて?」 「は、はい……」  この人絶対慣れてる、と彼女は思う。彼女の股の間を優しくさする足の動きがたまらない。ズボンの股間の膨らみについ目がいってしまう。彼女はとうとうたまらなくなってその場にしゃがみ込み、男性のチャックを下ろしてボクサーパンツの上からむしゃぶりついた。 (ああ……なんておいしそうな匂い……) 「くぅっ!!」  フィリーナはパンツの上からちゅうちゅう吸ってから、やっとはっとしたようにパンツの間から彼自身を取り出した。ぶるん、と音がしそうなぐらい勢いよく出た彼自身の大きさを見て、彼女は真っ赤になった。 (先生のと同じぐらい……? だめだめ比べちゃ……) 「……ちょっ……!!」  はむっと上の方を口に含み、手で優しく彼自身をしごく。べろべろ舐めて口をすぼめて吸うようにすれば彼自身が何度も跳ねた。腰が引けている彼のズボンを掴むようにし、舐めたりはむはむしたりすればすぐに先走りが出てきた。 (おいしい……もっと、もっと……)  出てくる穴を舌先でくじるようにして彼女は彼自身をあますことなく味わった。 「くううっ……! で、出る、からっ……出てしまうっ……!!」  先生似の男性を翻弄しているということにフィリーナは興奮していた。己の股の間がすでにしとどに濡れていることがわかる。 (出して……いっぱい出して……)  彼女が一際強く吸うと、彼自身がびくびくと激しく跳ね、どくっどくっと勢いよくその精を放った。 「いっ……!! くっ……はっ……はぁ、はぁ……ふぅ……」  それは人間の男性の精の量を知らないフィリーナにとっても多すぎるように感じられた。 (おいしい……最近ご無沙汰だったのかしら……もっといただいてもいいのかしら?)  柔らかくなった彼自身を優しく刺激すればまたびくびくと跳ねる。 「こら……そんなに我慢できなかったのかい?」  彼自身をくわえながら頷けば苦笑された。 「ベッドに行こう。脱がせてあげる」  フィリーナは更に興奮した。とうとうこの大きいものを中に迎え入れることができるのだ。彼女は名残惜しそうにちゅううっと彼自身を吸うと、やっとベッドに移動した。
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