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第2話

「ひゃ……」  『痴漢役』に入り込んでしまった三山さん指先が、私のお尻にそっと触れる。幾度か触れて、私が『抵抗できない』ことをいいことに、大きな手の平でそっとお尻を撫でまわし始めた。その手を掴もうと私が手を伸ばすと、三山さんは吊革につかまっている私の手をぎゅっと握った。 「や、やめてください……」  私がそう言っても、三山さんの手の動きは止まることはない。お尻を撫でまわしたと思えば、時折柔らかく揉みほぐそうとしてくる。 「ん、んん……」  どれだけ腰をよじっても、三山さんの手はぴったりとお尻に張り付いて離れない。それどころか、その手は過激さを増していく一方。短めなスカートをめくり、うち太ももの柔らかいトコロにそっと触れる。その感触を楽しむように柔らかく揉まれる。時々、下着の中で震える小さな突起に手が触れた。 「あっ……」  私の口から、思わず蕩けた嬌声が漏れる。 「感じる?」  そんな私の反応をじっと窺っていた三山さんが、耳元でそっと囁いた。 「『電車』なのに、こんな風に痴漢されて感じちゃうんだ」 「や、ちが……」 「違わないだろ? さっきから、甘い香りがするけど?」  吊革を握っていた私の手からそっと離れ、腕から脇を撫でていく三山さんの手は……すぐに私の震える胸にたどり着いた。ブラウスの上から胸をそっと触れて、大きく揉み始めるので、私はそれから逃れるように体を捩った。 「だぁめ。いい子にして」 「でも、や、やだぁ……」 「怖いの?」  頷くと、三山さんは小さく笑った。  桐生先生の作品のモデルになるたびに、三山さんはその役に入り込んで演じ切ろうとする。手を抜くのは、三山さんの『元・役者』としてのプライドが許さないらしく……そのリアリティがいつだって私を翻弄する。 「でも、感じてきたんじゃない?」  胸に触れていた三山さんの手は、ブラウスのボタンを一つずつ、上から外していった。赤いリボンはそのままで、胸元だけが大きく広げられる。ブラ越しで胸を揉み、その中に眠る乳頭を指でひっかく。ブラの布と敏感になり始めたソコが擦れあうたびに、私の体はビクンと震えた。感じまいと思うたびに、体は快楽に従順になっていく。  三山さんは私の胸の谷間に手を這わせて、その柔らかさを楽しむように触れていた。そして、その谷間の中心にあるブラの金具に手が触れた。 「……フロントホック?」  思わず頷くと、三山さんは楽しそうに声をあげた。そして、片手で簡単にブラの金具を外した。 「や……!」  ぷるん、と私の胸が窮屈なブラの中から溢れ出す。鏡にその白い肌が映っているのだと思うと、私の羞恥心はぶわっと膨れ上がる。 三山さんがその双丘に直接触れようとすると、「待った」と誰かの声がそれを止めた。その声は決して……私を助けてくれるものではない。 「三山君、涼香ちゃんちょっとうつむいてるから体を起こして、鏡に胸がちゃんと映るように。そう、それで、後ろから両手で胸揉んでみてくれる? 指の隙間から、涼香ちゃんの可愛い乳首だすように」 「こう、ですか?」  桐生先生の言葉の通りに、三山さんはお尻に触れていた手を離して、そのまま両手で胸を揉みしだいてく。腕の力で少し前かがみになっていた私の状態を起こして、指の動きがよくわかるようにゆっくり大きく揉みしだいていった。指示に従う三山さんは、甘く勃ちあがり始めていた乳頭には決して触れない。 「そう、しばらくそのままで……」  そう言った桐生先生がいるであろう方角からは、鉛筆と紙が擦れあう音が聞こえてきた。こんないやらしい姿を、彼の手によってそのまま写し取られていると思うと……体が疼いて止まらなくなる。するどい目つきで、私の淫らにうごめく肢体すべてを舐めるように見られている。私が長いため息をつくと、背後で私の両の胸をやわやわと揉みしだく三山さんが、そっと耳元で囁いた。 「……もしかして、桐生先生に見られて感じてる?」 「や、ち、ちがいます……!」 「それならどうして」  三山さんの指が一瞬、私の乳頭に触れた。 「ふあ……っ!」 「ココ、硬くなってきたけど……どうして?」  私が唇を噛むと、三山さんはその周りの乳輪にそっと触れる。
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