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8.あたしはシンデレラ・ガールとやらに任命されたみたいです。

「…うっ」 あり?セラフィム様がなんかうめいてる? 「愛しい乙女。やはり私の目に狂いはなかった。 あなたこそ、シンデレラ・ガールにふさわしき無垢なる魂をもつ乙女。 こんな魅力的な乙女にまみえるのはいつぶりでしょう」 ん!?シンデレラ・ガールって何? ってわぁぁぁぁぁ。 なんでセラフィム様がいきなり迫ってくるんですか? というかこのおにーさん間近で見るとヤバイよ美しいよ! そんなプリズムみたいな不思議な色彩の瞳でみつめてこないで美しすぎる顔近づけてあたしの目をのぞきこんでこないでください! いやぁぁぁぁもう心臓が持たない!! 「セラフィム様、それ以上されては、我らがシンデレラ・ガールの心臓が止まってしまいます」 美歌様がすかさず前に出て、セラフィム様の体を押し留めてくれる。 グッジョブ!さすが生徒会長。いつでも冷静で頼りになるー。 「あぁ…。そうですね。いけない、私としたことが少し興奮してしまって。 あなたも、いきなり驚かせてしまって申し訳ない。許してくださいますか?」 いやそんな小首かしげて憂いをたたえた瞳で許しを請われましても! ってんあぁぁぁ。セラフィム様、なんであたしの手を握るんですか。 そんな長い指が限りなく素敵な手であたしの手をぎゅっと握ったりしないでください! 話!話が進まない!そもそもシンデレラ・ガールってだから何? さっきからキーワードみたく出てくるけど全然意味がわからないですー。 「シンデレラ・ガールというのは、数百年に一度、天界から指名される特別な人間の乙女のことです」 美空愛海さん、あなたのことですよ。 ってそんな優しくほほえまれながら言われましてもー。 急に特別とか言われましてもー。 なんのことやらさっぱり理解ができないんです。 「シンデレラ・ガールは我ら四大天使候補の能力の器」 「無垢なる魂をもった特別な女の子」 「我ら四大天使候補は一人の乙女にぬかずき天の国の試練を受ける」 「それが天の国の理なれば」 わーお! 生徒会役員改め、超絶美形の天使四人組が、そうやって制服姿でひざまずいてると、すごい絵になるね。 そこにセラフィム様の姿が加わるともう完璧だね。 なんか神々しい一服の絵画みたいな場面になってるよ! なんでいきなり四人が時代劇ちっくにかしこまっちゃってるのかわからないけど、眼福だから良し。 でも四大天使ってなんだろうね。またわからないこと増えちゃったよ…。 「四大天使は、私の直属の部下、ミカエル・ラファエル・ガブリエル・ウリエルのことです」 なるほど。セラフィム様、すかさず説明ありがとうございます。 ミカエル・ラファエル・ガブリエル・ウリエルならあたしも聞いたことあるよ。 ゲームやマンガによく出てくる有名な天使だよね。 すごいな。そんな有名な天使ホントにいるのかな? 「ホントにいるもなにも、あなたの目の前にいるその四人の天使が、いずれ四大天使となる者達ですよ」 えぇ!?このひざまずいてる天使四人組が!? そ、それはすごい…。 「天界では数百年に一度、四大天使の世代交代が行われます。 四大天使の候補となった四人の天使は、天界が定めた一人の乙女…シンデレラ・ガールとそれはそれは深い交流をもち、天の国が認めるような天使としての成長を遂げなければなりません」 な、なるほど。 あたしとの交流を通して、四人の天使さん達が成長すればいいんですね! 「そうです。それとあともう一つ。 四人の天使はそれぞれ協力しあって、シンデレラ・ガールを人間界のカリスマに仕上げなくてはならないのですよ」 「は?」 人間界のカリスマ? いったいそれはなんぞや? 「具体的に申し上げますと、前回のシンデレラ・ガールは農民の娘から、フランス軍を勝利に導く戦乙女になりました」 はぁ…フランス軍を導く戦乙女ですか? それって… 「そうです。彼女の名はジャンヌ・ダルク。前回の試練の時に、四大天使が苦労して作りあげた人間界のカリスマです」 「ジャンヌ・ダルク~!?」 そんな歴史的人物なんですかシンデレラ・ガールは!? 「その通りです。ちなみに初代シンデレラ・ガールは聖母マリアです」 「うぅぅッ」 いやその情報知りたくなかった!思わずうめいちゃうよ! ハードル!ハードル高い!! ただの一般女子高生にどこまで求めてくるんですか? 天界の基準スパルタすぎやしません!? 「ムリです!辞退します!!」 これきっと人選ミスってると思います! もっと他に適任な乙女がいると思います!! 「だいじょうぶ。あなたはただ私に全てをゆだねればいい」 「俺が教えてあげるよ」 「僕を信じてください」 「オレに従え」 いやなんでここで天使さん達四人組はここぞとばかりに迫ってくるの!? ってわわわ! 美歌様、あたしの右手にキスしないで! 癒羽くんも真似して左手に唇つけないで! ってあれどさくさにまぎれて今ちょっと指先なめられた? あー、文人さんもあたしの髪の先にそんなうやうやしくキスしないでぇ。 あ、護くんはあたしの髪に指先絡めて流し眼するだけなんだ。良かった。 いやよくないか。視線でお前を抱きたいーみたいなのを伝えてきてますよ! だいぶ高度な技術をお持ちですね!? こんな天使四人に同時に迫られたらあたし耐えられませんけど!? 自慢じゃないけどこういう系の小説のヒロインの例にもれず彼氏いない歴=年齢で異性の免疫あたしゼロですけどぉ!? あたしはそんなカリスマとかゆう器じゃないと思うよ。 なんでこんなに天使さん達はやる気まんまんなの いやぁぁぁぁ。
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