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3-7:こじらせ狼の弱音

「結構、浅木ってエロいよな」  つい本音を漏らすと、軽く肩を叩かれた。  お前のそういうとこがかわいいんだって。認めればいいのに。 「中、挿れてやろっか」 「待っ……」  浅木が答える前に、ぬるっと入口を探り当てる。  わざとくちゅくちゅ言わせながらその中に指を挿れて、そのきつさに驚いた。 「っは……お前、ぎゅうぎゅう締め付けてくるな。そんなに俺の指、気に入ったんだ?」 「んん……」 「ちぎられそう。……こんなん、突っ込んだらヤバいな」  笑ったのは俺だけだった。浅木は余裕をなくして、膝を震わせている。  指から浅木の熱やらなんやら、いろんなものを感じていた。  ひくひく動いて、俺の指を逃がさないようにしてくる。きゅうっと締め付けたかと思ったらすぐ緩んで、なんで動かないんだって不満そうに訴えてくる。  なにもかも素直じゃないくせに、身体だけはわかりやすすぎるほど素直だった。  ゆっくりゆっくり、焦らすように指を出し入れしてみる。 「あっ……あっ……」  ひくっと浅木の中がひくついた。こうして欲しかったんだっていうのが伝わってくる。 「すが……わら……やめ……あんっ……」 「なーに、焦らすのやめてって?」 「違う、の……っふぁ、あ……んあ……っ」  くちゅっと音が響く。  声を押し殺してたとしても、こんないやらしい音出してたら誰かに気付かれるに決まってる。 「腰、動いてる。奥突かれんの好き?」 「あ、あっ……ちがっ……あぁっ」  ぐっ、ぐっ、と指をできるだけ押し込んで、浅木の深い場所を刺激してやる。  俺よりずっと小さい身体が快感に震えているところを見るのは気分がよかった。  一度限界の近くまで追い詰めてやったせいか、奥から止めどなくやらしい汁が溢れてくる。  ふと、浅木が俺を見上げた。 「あん、た……なんで……」 「うん?」 「なんで……気持ちいいとこ、わかるのよぅ……」 「……っ」  涙ながらに訴えられた瞬間、ぷつんと頭の中で音がした。 「もー、無理」 「きゃっ!?」  指を引き抜いて、ベルトをほどく。大した時間はかからないはずなのに、この行為がもどかしくてたまらなかった。  限界の限界を超えた俺自身を、散々濡らしてやったそこにあてがう。 「や、やだ、ばかっ! ちゃんと付けて……!」 「わり、そんな余裕ねぇ」  すり合わせるとぐちゅぐちゅ音が響いて、浅木の温もりに包まれる。  たっぷり塗りたくってから浅木の中へ入ろうとしたときだった。 「あたし、資料室嫌いなんだよねー。かび臭いし」 「うわ、わっかるー」  ドアを開ける音と二人分の女の声。  また、邪魔が入ったのを理解する。
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