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3-5:こじらせ狼の弱音

「そういう……意味じゃ……」  嫌がる素振りを見せても逃げようとはしない辺りが面白い。  本当はこいつもこの先を期待してるんじゃないかって思いたくなる。  実際、どう思ってるのかは知らない。でも、これは俺にとってチャンスだった。 「来いよ、志津」 「……名前呼ばないで」 「やだ」  引っ張ると案外素直についてきた。  逃げられないのがこいつにもわかってるのかもしれない。  そのまま奥に連れ込んで、入口からは見えない位置で浅木を棚と俺自身とで挟む。  両足の間に膝を入れれば、もうこいつは本格的に逃げられない。 「お願い、菅原……」  だめって言いたいんだろうけど、その言い方だと別の意味に取れるからな。  しかも顔赤くしながら不安そうな目で見上げられたら、もう無理に決まってるだろ。 「バレたくなかったら、声我慢しろよ」  肩を押しのけようとした手を捕まえて棚に押し付ける。  もう一度キスすると、びくっと浅木が震えた。  こんなの、止められるわけねーじゃん? 「……や……」  俺が言った通りに声、我慢してる。  なんであんなに強気なくせに、こういうときは素直で……かわいいんだろうな。  きゃんきゃん吠える子犬みたいなところも好きだったけど、今はもっとこいつを好きになった気がする。啼かせたいって思う程度には。  浅木の服の中に手を入れて、背中のホックを外す。  やっぱり浅木は驚いたように震えたけど、キスのせいかさっきよりもずっと大人しくなっていた。  緩んだ下着を浮かせてずらす。  そこに隠れていた胸に触ると、また浅木が小さく濡れた声をあげた。 「思ってたけどさ、お前、胸大きいよな」 「や……ばかっ……」 「はは、硬くなってる」 「んッ」  胸の先はもう、つんと硬くなっていて。  俺に触られんのを待ってたみたいに、指でいじるといちいち反応してくれる。 「やぁっ……あんっ……ん、あっ……」  硬いところの周りをなぞって、期待値を上げた後にきゅっと引っ張った。その次はぐりぐり指を押し付けて、軽く爪で引っかいてみる。  そうしながら、もう片方の手でシャツのボタンを外し、浅木の首筋にキスをする。  軽く吸い上げると、耐え切れなかったのか俺の身体にしがみついてきた。 「やだ……もう……だめ……っ」 「んー? なにがだめ?」  こんなに感じてるくせに。  それを思い知らせたくて、指を止めてやらない。
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