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2-11:逃げられない二度目の夜

 正直、焦りを感じた。  自分の身体が菅原の指に反応させられるように作り替えられてしまったみたいで。  ううん、みたい、じゃないかもしれない。本当にそうさせられているんだとしたら。 「素直になればいいだろ。俺みたいにさ」 「な、んのこと」 「俺はお前が欲しいってずーっと言ってる。な、素直だろ?」  バカにしてるようにしか聞こえないけれど、欲しいなんて言われたら勝手に身体が疼いた。  私は求めてない。絶対に。  ああ。それなのに見つめられたらまたお腹の奥がきゅんと疼いてしまう。  知らないはずの刺激を、私の本能が求めている。  ……もし、このままこいつと関係を持ってしまったら? 「……んぁっ」  私から言葉を引き出そうとまた意地悪な指が動き出す。  いやらしい音立てて。これが責めるってことなんだろうと濡れた声をこぼしながら理解した。 「や……はぁっ……ん……あっ……」 「……かわいー声。ほんとたまんねぇな」 「変な言い方……しないで……っあ」  ぐちゃぐちゃに濡れた場所を指でこすられる。敏感な場所に私の溢れさせたものを刷り込ませていくみたいに。  硬くなった所が菅原にいじられて更に反応していた。  もっといじって、いじめて、って言うみたいに。  それを自覚するとますます身体の奥からいやらしいものが溢れてしまう。 「志津」  いじられながら名前を呼ばれると、目の前が涙で滲んだ。  気持ちいい。 「あぁ……んっ……や……ぁっ……あっ……」  指がくぷりと私の中に沈んだ。ぎゅっと締め付けてしまったのは、きっと私の本能がそれを求めていたからだろう。  外に出ていかないでってねだるように、ぎゅうぎゅう力が入る。  それはもちろん菅原にもわかっているようだった。  私を見つめる眼差しが少し優しくなって、なのに口元の笑みが意地悪くなる。 「きっついよな、お前のナカ。……なのにどろどろで熱くて、やばい」  は、と吐いた菅原の息がやけに熱っぽいのが嫌だった。  そんな風に興奮されてるって知ったら、私まで……。  嫌なのに。認めたくないのに。  でも、気持ちいい。 「菅原、私……」  言っちゃだめ、と私の中で誰かが言った。  それを言ったら負けになるんだよって焦ったように言う。  私だって嫌だ。でも、菅原なら優しくしてくれるんじゃないかって思ってしまう。  こんなに求めてくれるなら、こんなに見つめてくれるなら。 「私、あんたなら……」  ゆっくり、菅原が私の中から指を引き抜いた。  次はもっと別のものが入ってくるんだろう。  それを予感して背筋がぞくりとする。  少しの怖さと、得たいの知れない期待と。  いろんな感情で入り混じるのが自分でもよくわかった。  だから、菅原を抱きしめる。 「あんたになら、最後までされても……いい」
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