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第3話 真夏の思い出

「あーこれ食うと冬が来たって感じだな」  コンビニの隣に、(ささ)やかな公園があり、真麻と優哉はその片隅のベンチに座って、肉まんとあんまんを食べていた。  風もなく、12月にしては暖かい日だった。  すこし冷えた空気がかえって、ほっこりとあたたかいあんまんの味を引き立たせる。  真麻も、久しぶりのあんまんを美味しく感じた。 「今期初のあんまんだわ。ありがとう。久しぶりに食べるとやっぱりおいしい」 「どういたしまして」 「三講目、さぼって大丈夫だった?」 「最初ちらっと聞いたけど、後期試験の範囲は来週言うみたいだから、大丈夫だと思って」 「じゃあ、来週はでなきゃね」  ふーと真麻は溜息をついた。手に持ってるあんまんはまだ暖かい。  しばしの沈黙が気になって、真麻は隣に座る優哉を見る。  優哉が、真剣な面持ちでこっちをみてるのが気になった。 「なに?」 「真麻……まだ大和のこと、引きずってるのか?」  大和と別れた時、優哉は「残念だったな」と一言言うだけだった。今思えば、大和の女性関係を優哉は知っていたのかもしれない。 「……そんなこと、ないけど」  嘘だ。と思いながらも真麻は言った。  さっき、彼の姿を見て、引き返すくらい引きずってるのに。   「なら、いいんだけど。なんか、あいつと別れた女の子って、ふられたとしても大和のこと忘れられないみたいでさ……前に付き合ってた女子大の子が、うちのガッコまで押しかけてきたこともあったっていうから」  その話は初めて聞いたが、真麻はびくりしとした。 「真麻が、大和のこと、忘れられなくて辛い思いしてんだったら、俺……」  体の奥が反応してしまう。  大和のことを引きずっているのは確か。   でも、それは心じゃなくて、体だった。  真麻は、夏の日のことを思い出してしまった。 「やまとぉ……やめて、やめて……」  大和は、大学の近くのワンルームマンションで一人暮らしをしていた。  大学生の男子らしく、味もそっけもない部屋だった。  真麻は後ろ手に縛られていて、ベッドに座らされていた。  ベッドは壁ぎわに置かれていて、真麻はずりすりと後退するが、背が壁にぶつかった。  真麻はすでに全裸だった。着ていた服は、床に散らばっている。 「大丈夫、すぐ気持ちよくなるから」  まだ服を着たままの大和は、右手に見慣れぬものを持っている。  ローターというものだそうだ。  つい最近まで処女だった真麻は、初めて見る。  ぶいんと小さな振動音が聞こえた。大和がスイッチをいれたようだ。 「んっ!」  真麻の隣に座った大和が、真麻のむきだしになった乳首にそのローターをあてがった。細かい震動が、響いてくる。  時間はまだ午後3時。外はかなり暑いだろうが、部屋の中は冷房が効いていて心地よい。 「あっ、やだ、なにこれ」  真麻は、それから逃れようとするが、大和が壁と真麻の間に入り込み、抱き抱える。  長い腕に絡め取られて、動けなくなった。  右の乳首をゆっくりとマッサージするように、大和はローターを動かす。 「んっ……んんっ……」  その震動が真麻の快感をじわじわと引き出していく。  まだセックスになれたとはいえない真麻にとって、おもちゃを使われるのは恐怖と羞恥でしかない。  でも、快感にはあらがえない。 「可愛い声だしちゃって、気持ちよくなってきた?」 「ちがう……」  大和は刺激を止めない。真麻の息が荒くなる。 「こっちも、してあげるね」  大和は、枕の下から、ローターをもう一台取り出した。  スイッチをいれ、左の乳首にもあてがう。 「あっ、ああっ!」  右への刺激で、すでに高まってた快感が増幅されてしまう。  背を反らし、真麻は声をあげてしまった。  二重になった震動音が、真麻の呼吸とシンクロする。  固くなった乳首の先を刺激したり、焦らすように乳輪に触れたり、大和の攻めは止まらない。 「やまとっ……やめてっ……お、おかしくなっちゃうよぅ……」  真麻はあっさりと降参するが、大和は許してくれなかった。 「だめだよ。真麻はまだイッたことないだろ。今日こそイッってもらうよ」  ローターの震動が強くなった。大和がスイッチを操作したらしい。 「あっあああっ、やっやっやだっっっ」     腰が跳ねる。  真麻の奥から、快感の印がすでに溢れだしていた。  それをしずめようと、真麻の太ももが揺れる。 「そっちも欲しくなってるんじゃない?」  いじわるな大和の声が耳元で聞こえてきた。  真麻は素直に頷く。  経験の浅い真麻は、駆け引きとかそういうことはまだ知らない。 「でも、こっちも気持ちいいでしょう」  固くなった乳首の先にローターを押しつけた。強い刺激に、真麻は涙をこぼす。 「じゃあ、こうしようね」  大和の声は楽しげだった。  事前に用意していたのだろう、大和は医療用のテープを取り出して、震動させたままのローターを、真麻の乳首に固定した。もちろん、両方だった。 「真麻、やらしいよ。おっぱいにそんなのつけて」 「取ってよ……やだよ、こんなの……」  好きな大和の手によるならともかく、おもちゃを貼り付けられて感じている自分が惨めだった。  でも、快感は止まらない。  その証拠に、真麻の足を大きく広げた大和が、喜びの声をあげる。 「すごい、ぐちょぐちょになってる」    
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