4 / 4
第4話
リオンの下から抜け出そうともがいたが、それは彼を喜ばせる行為でしかなく、獲物を狩る男の本能に火をつけてしまったらしい。
「あんっ」
薄い下生えを弄んでいた指は、明確な目的を持ってそこを割り開いた。左右に広げられた媚肉の奥の、鞘を被った真珠を優しく撫でられる。
「ひっ……」
過敏な部分に触られて、エリーナの身体は弧を描いた。
その反動で下着がずれて、豊かな胸が露わになる。
「美味そうだ」
肉食獣の如く舌なめずりしたリオンは、大きく口を開けて乳房にむしゃぶりついた。
「あぁぁん」
肉芽を弄られ、柔らかな胸をもてあそばれ、いやいやとエリーナはかぶりを振った。しかし彼は意に介すことなく、エリーナを責め立てる。
愛蜜が溢れ出し、両足の間からくちゅくちゅと卑猥な音が響き出す。身体の芯が疼いて、知らず腰がうごめいてしまった。子宮がきゅうっと収縮して、彼を欲して意識もとろめき出す。
「リ……リオン様ぁ……」
桜色の乳頭を強く吸われ、甘えた声が出た。
本当はこんなことしてはいけないのに。
彼は一国の王子で、自分はただのメイドだ。
だからたとえ遊びだったとしても、自分は彼に抱かれてはいけない。
しかし、毎夜可愛がられている身体は素直で、もっともっとと快感を欲してしまう。
「あぁ、あぁぁ……リオン様、おやめください……っ」
こんな自分と王子の関係を知ったら、母親は何と言うだろう?
そう思って、エリーナの胸はずきんと痛んだ。
家族のためにメイドとして王宮で働くと言った時、母親は静かに泣いた。
「あなたに苦労を掛けてごめんなさい」と。「年頃の女の子ならば、もっと遊びたいだろし、恋もしたいに違いなのに……」と。
「お母さん、そんなこと言わないで。私は大丈夫。一生結婚なんてしないもの!」
母親の手を握り、笑顔で言った言葉に偽りはなかった。
エリーナは自分だけの幸せなんて考えていない。いや、むしろ自分の幸せなんてどうでもいい。優しい母親と、幼い妹たちが元気に立派に育ってくれればいいのだ。それがエリーナの幸せで生きる目的なのだから。
「いけませんっ! リオン様……っ」
鞘の向けた真珠を嬲り、蜜がたっぷりと絡んだ指を、リオンはゆっくりと挿入してきた。
「ひゃぁ……あぁぁん」
眦に快楽の涙が滲み、自然と足が開いてしまう。
腰は揺れ、はしたないと思うのに甘い嬌声は止められない。
いつの間にかエリーナは彼の広い背中に腕を回し、自ら胸の先端を押しつけるように抱きついていた。
いいね
ドキドキ
胸キュン
エロい
切ない
かわいい
ともだちとシェアしよう!