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愛を結んで

「朱音ちゃん。触れていい?」 桐島は朱音に覆いかぶさり、顔と顔が数センチのところで囁いた。 朱音の心拍数は一瞬で上がり、身体が熱る。 共にベッドに横になった瞬間からドキドキが止まらない。 「…うん。」 朱音は今にも張り裂けそうな胸を抑え、桐島の問いかけに応える。 桐島は朱音の耳元に唇を落とし、服の下に手を入れてくる。 「っ……」 太ももから腰、ウエストラインをなぞる桐島の指先に、朱音は声にならない声を出してしまう。 じれったく感じてしまうほど丁寧に触れるその指先は、胸元へ上がっていくのかと思えば、腕に進む。 桐島が触れるのと共に朱音が着ているワンピースがめくられて、素肌が露になる。 桐島は、顎の裏、首、鎖骨と順に朱音の身体にキスをして、脇にも唇を落とした。 朱音の身体は桐島の唇が触れる度にピクリと反応し、甘い声が漏れ始める。 「んぁっ………」 「脇、弱いんだね。」 意地悪な顔をして朱音の脇を舐めあげ、反応した朱音に、桐島はいやらしく微笑む。 「っ…言わないで…」 「やだ。全部みせて。…全部愛させて。」 そう言うと桐島は簡単に朱音の服を脱がせ、気がつけば桐島自身も下着一枚になっていた。 「朱音ちゃんの身体、綺麗。」 控えめに点いている間接照明の明かりが、朱音の身体を照らす。 「恥ずかしいから、電気消して……」 「ダメだよ。煽ったのは朱音ちゃんだ。  感じている所も、淫らになる姿も全部、ぜんぶみせて。」 身体を腕で隠す朱音を桐島は抱きしめ、キスをする。 桐島の深いキスに朱音の身体は開かされ、桐島は朱音の身体をくまなく愛し、とろとろに溶かされた。 朱音を包む両腕から、繋がったところから、桐島の愛を感じる。 触れられたところすべてが心地よくて、その夜はそのまま、桐島に抱きしめられて眠った。 目が覚めると、枕元には淡い水色の箱があった。 「…桐島さん?」 隣で眠る、無防備な桐島の寝顔に、胸が暖かくなる。 「ん…、起きた?」 「ねぇ、サンタさん来た。」 「サンタじゃないよ。  王子様からお姫様へ、愛の誓い。」 「…」 「開けてみて。それとも、僕に嵌めて欲しい?」 「…うん。お願い。」 朱音の瞳には、涙がもう滲んでいる。 「朱音ちゃん、僕は貴女に永遠の愛を誓うよ。」 桐島の言葉に、雫が頬を伝う。 「…うん。愛して。」 「一生僕に、愛されていてね、お姫様。」
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