3 / 20

第3話

 ブラに手がかかると、正義はすっと手を引っ込める。 「自分で脱いでみて」 「え……」 「出来るだろ? 脱いでる所、見せて」 「う、うん」  言われるがまま、上半身を起こしブラのホックを外す。  胸が露わになると、途端にさくらは恥ずかしさで頬を染めた。  いつもは剥ぎ取るように脱がされるのだが、前回のエッチからどうにも調子が狂っているので、何を言われるのか分からない。 「可愛い胸だね、さくら」  ぼやっとしていると、そのままピンク色の突起を摘ままれてしまう。  そして向かいあった状態で、尖った所を捏ねまわされてしまう。 「やっ……あぁ……」 「気持ちイイだろ?」 「ん……気持ち、……イイ。んぁ……やっ……そこ、……やぁ」  甘えるような声で思わず正義に抱き着くと、そのまま正義は胸に顔を埋めて柔らかい丘を舐め始めてしまう。  舌先で突起を突かれてしまうと、さくらは淫靡な吐息を漏らして喘ぐしか出来なかった。 (素直に、気持ちいいなんて言えないのに。正義、どうしたの?)  快楽の坩堝に飲まれながらも、さくらは必死にいつもとは違う正義に戸惑っていた。  胸元は唾液にまみれ、空気に触れてスース―する程になると、今度は正義の上に向き合い跨るような恰好をさせられる。  スカートは自然と捲れあがり、さくらはスラックス越しに正義の熱を感じて腰を引いた。  すると逃がすまいと腰を掴まれて、手をぎゅっと握れてしまう。 「触ってみて?」 「は、恥ずかしい!」 「でも、いつもしてるだろ?」 「そうだけど」  だとしても、物欲しそうに触れているようで恥ずかしくて仕方ない。  躊躇していると、正義が手を握りそっと誘導しようとしてくる。 「じ、自分でするから」 (正義、ちょっと変態なんだから) 「そう?」 「うん」  そっと布越し熱に触れると、その猛りは今にも爆ぜるのではないかというほどで、さくらは胸を鳴らした。  そのままゆっくりと撫でようとすると、正義がすっとその手を止める。 「さくらはそれ以上するな」 「でも……」  積極的な方が好きなのかと思って頑張ろうかと思ったら止められ、さくらも困惑する。 (そういう意味じゃないのかな)  そんな事を考えていると、ふわっとスカートは捲りあげられ、下着の隙間から正義の手が入り込んでくる。  秘丘を撫で、亀裂を往復し始めると、さくらは「やっ」と腰を引いた。  しかし逃げれば逃げるほど、強引に下着は脱がされて膝の上に座らされる。  そして秘丘が自信の目の前に露わになる状態で、しかも背中には正義を感じながらという状態の中、蜜壺に指が侵入していく。 「やっ……あぁ……んっあ……」 「すぐに入ったぞ? さくら」  自分でもちらりと視界の端に捉えて、分かっている。  抵抗するどころか、咥え込むように指を飲み込んでしまった。 (だって、ずっと待ってたんだから)  仕方ないと自分に言い訳するものの、羞恥は煽られるばかりで視線を逸らせば、蜜壺を掻き混ぜる様子を捉えてしまう。  体をくねらせ、のけぞらせて必死に逃げようと腰を引くものの、声は淫靡に喘ぐばかりだ。 「もっと咥えこめるな」 「だ……、めぇ」 「よく見てろ」  ぬっぷという水音と共に、指はいきなり一本から三本になりさくらは大きく仰け反った。 「ひっ……あっ……んぁ……やぁ」 「膣はひくひくして、気持ち良さそうだぞ。さくら、我慢してたのか?」  こんな時にそんな質問しないでと、何も言わないでいると耳朶で囁かれる。 「我慢してたな?」 「……うん」 「じゃあ、気持ちよくなるまでしてやるからな?」  途端、激しく搔き混ぜられたまらなくなったさくらは、嬌声をあげる。     口調まで厳しくなっていく正義になぜか胸が高鳴る。 (私、おかしいの?) 「んっ……そんなに……、しないでっ! おかしく、なっちゃう!」 「そうか? まだ初めて少しだぞ?」 「でも……あっやぁ……もう……限界っ!」 「イクなら、教えろよ」 「そんな、こと……。ひっ……あぁ」  指の抜き差しが激しくなると、今度は蜜粒まで弄られ、もはや頭の中は蕩けてしまう。  ちらちらと下肢を見れば、正義に指が激しくピストン運動し、反対の手はこりこりと粒を弄りまわしている。  それを見てしまっただけで、また蜜が溢れて止まらず正義の手を汚す。 (こんなの、だめ。だめなのにっ)  体がヒクヒクと痙攣し始め、次第に膣が指を飲み込むようにきつく咥え込むとさくらはピンと足を伸ばし、激しく喘いだ。 「ああっ……正義ぃ……」 「さくら。可愛いな」  ぐったりしてしまうと、後ろからぎゅっと抱きしめられる。  そして、そのままソファに押し倒されてしまうと、正義は嬉しそうに口角を上げた。  いつも見ていた優しい笑みとは違い、まるで支配するかのような笑みに、さくらはなぜか見惚れてしまう。 「さくらの蜜の匂いで満ちるまで、抱いてやるからな」  パッケージを破り装着すると、その言葉と共に、猛った熱が侵入する。  ぬるっとすべるように入るのは、さくらの蜜が溢れるばかりだからだろう。  隘路が開かれ、抽送が始まると正義はさくらの手を握ってくる。 「俺のさくら。離れるなよ」 「離れないよ?」 「本当だな?」 「うん」  ズンと最奥まで突かれてしまうと、会話は出来なくなりさくらは淫靡な吐息を漏らして腰を揺らした。  じわじわとさくらの膣が絞まり、猛りを咥え込んで離さない状態になると、今度は正義が切ない吐息を漏らす。 「さくら、絞めるなよ」 「そんなつもり、ないの」 「俺とするの、好きなんだろ?」  さくらは笑みを見せて頷いた。  手を縛られていようが、恥ずかしいカッコをさせられようが、最後はひとつに繋がることが出来て満足できる。  しかも、さくらは正義のそんな所すら好きになりつつあり、受け入れていた。 (結婚、まだかな)  ぼんやりと思った途端、激しく突かれて快楽の坩堝に飲まれてしまい正義に抱き着いた。  久しぶりのエッチに体が敏感に反応して、すぐに頂きを昇り始めてしまう。 「まだっ、まだっ、私、正義と一緒になっていたいっ!」  思わず本音を漏らすものの、背筋から這うようにぞくぞくとし始め、もはや絶頂はすぐそこだった。 「さくら。そんな可愛いこと言うな」 「だって、だって、本当なんだからっ!」  がっちりと猛りを咥え込み、心身共に正義とひとつになりたいさくらは、懇願ともとれるお願いだった。  腰が揺れ、もはや堪えきれない所までくると、正義も息も乱れさせ始め、腰を激しく振り始める。  熱が爆ぜたのはその直後だった。 「あっ……あっ……正義ぃ!」 「さくら、さくらっ」  ふたりで抱き合いながら、ソファからどさっと落ちてしまったが、床の上でゴロンと抱き合い続けた。  トロンとする中、正義はさくらにキスの嵐を振らせてくる。  止まらいキスを受けながら、胸にキスが始まるとまた始まるという期待に胸が高鳴りさくらは正義の頭を抱いた。 「正義、結婚したいな」  それは、激しく求められたから言えた一言だった。  普通の会話、買い物や食事中では、正義の大事な仕事を奪うようで言えそうもない。  でも、今この瞬間なら、理性が簡単に吹き飛んでしまいそうな状況だからこそ、言えた。 「いいよ。さくら」 「え……あの、でも、仕事は?」  体を離して確認すると、正義はいつもの笑みを見せて言ったのだ。 「続けるよ。辞めるわけないだろ? さくらと結婚するのに無職になれるかよ」 「そうだけどっ。バレたら」 「そしたら、その時だよ」 「そういう問題じゃ!」 (正義のファンが多いの知らないんだ)  さくらは世間のママが皆正義を好いていることを知っていた。  ネット検索すれば、すぐに経歴が出され、ファンと思しき人のブログも出てくる。  もしもバレたら、その正義がファンから嫌われてしまうだけじゃない、歌のお兄さんだって続けられないかもしれない。 「そんな簡単なことじゃないんだよ?」  正義の目を覗き込んで確認するが、真剣に見つめ返されてもう一度言われる。 「結婚は本気で考える。俺も考えてたんだ。信頼できるスタッフに相談していたんだけれど、あんまり良い返事をもらえなくて。イライラしてさ。さくらが離れていきそうで」 「それで、最近変なの?」 「そう、かな」  正義が頭を搔くが、さくらはそのせいだと直感した。  どうやら、正義も結婚のタイミングを見計らってくれていたらしい。  でも、テレビ局側が良い顔はしていないという現状に、さくらは項垂れた。 「本当にいいのかな」 「仕方ないだろ? そもそも、付き合うのだってこうしてコソコソしてるのだって、さくらには辛いだろ? もう充分だ」 「でも……」  さくらは申し訳ない思いで一杯になり、音大時代の正義を思い出す。  もしも歌のお兄さんが結婚しているとバレたら、スキャンダルにだってならないだろうか。  それに自分が対応出来るのかだって不安だ。 (でも、正義との時間がもっと欲しい) 「正義、ふたりで頑張ろう」  さくらは決意したように言うと、正義はそっとキスをしてくれた。
いいね
ドキドキ
胸キュン
エロい
切ない
かわいい

ともだちとシェアしよう!